06月04日 【日本動画協会のニュース】 「児童ポルノ禁止法」改正案に対する反対声明の発表について

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アニメーション産業全体の持続的発展を目指す団体、AJA(The Association of Japanese Animations)こと一般社団法人日本動画協会は、本日2013年6月4日、「児童ポルノ禁止法」改正案に対する反対声明を発表した。

声明全文は次の通り。

2013 年6 月4 日

「児童ポルノ禁止法」改正案に対する反対声明


一般社団法人日本動画協会
理事長 布川 郁司
本年5 月29 日、児童ポルノ禁止法の改正案が国会に提出されました。
一般社団法人日本動画協会は、以下の観点から本改正法案に反対を表明いたします。
本改正法案は、児童ポルノに類する漫画等(漫画、アニメ、CG、疑似児童ポルノ等)
と児童の権利を侵害する行為との関連性に関する調査研究を行い、その結果に基づく必要
な措置をする旨を検討規定とするものです。
児童ポルノ禁止法は、そもそも、「性的搾取及び性的虐待から児童を保護する」ことを
目的とするものであって、この趣旨において本協会は何ら反対するものではありません。
しかしながら、児童ポルノに関する表現については、刑法等既存の法律によって規制を
行うことで必要十分なものであって、本改正法案は、児童保護を重視するあまり、必要以
上の表現規制を招きかねない危険性を内包しています。
以上の観点に対する配慮が欠けていることに重大な懸念を抱かせるものであり、調査研
究についてわざわざ附則に規定すべきではない、と思料し反対するものであります。
以上


○日本動画協会:http://www.aja.gr.jp/

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