属人的な広報活動から組織的な広報機能への転換に向けて／小槻 博文

2002年創業し、出生から七五三、入学式、成人式、結婚式などの人生のステージ、スポーツや音楽などの輝く瞬間を一生の想い出として残し続け、さらに、インターネットを活用して、写真を通じたコミュニケーションの促進や家族・仲間の絆を強めるサービスを展開する株式会社フォトクリエイト。
今回は同社の広報立ち上げから現在に至るまでの取り組みを紹介する。


「写真」と「IT技術」の掛け算

同社の事業を一言で言うと、写真撮影とWEBでの販売を組み合わせたサービスである。例えば小学校の遠足の時にカメラマンが一緒に同行して撮影し、後日それらの写真が廊下に張り出されて自分の好きな写真を注文する、というのを経験された読者も多いと思うが、まさにそれと同じことをWEBで展開しているとイメージしてもらえれば分かりやすいだろう。

元々は創業メンバーの一人が、アメリカで写真撮影とWEB販売を組み合わせたサービスがあるのを知り、これを日本でやればきっと成功すると考えて2002年に立ち上げたのがきっかけだった。

まず2003年に社交ダンス写真販売サイト「ダンスライフ」を立ち上げ、そして「ダンスライフ」の成功を受けて様々なジャンルへ進出し、現在では学校向けのスクールフォト販売サイト「スナップスナップ」のほか、東京マラソンなどアマチュアアスリートのための写真販売サイト「ALL SPORTS Community（オールスポーツコミュニティ）」、ウェディング向け写真販売サイト「Gloriare（グロリアーレ）」など、幅広いジャンルにて展開している。

また各サービスサイトのユーザーは、例えばアマチュアスポーツ愛好家だったり小さい子供を持つ親御さんだったりと明確に特定されているので、そうした人たちをターゲットにしている企業向けのマーケティング支援サービスも新規事業として展開している。

中長期視点で広報機能を再定義・再構築

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