消費者行動のモデルには、「こうなっている」と説明する「記述モデル」と、「こうする、こうあるべき」という働きかけを説明する「戦略モデル」があります。

消費者の心理や行動の変化についてのモデルには様々なものがありますね。

最も典型的で良く知られているのは

「AIDMA」

でしょう。すなわち、消費者の心理・行動は、大きくは以下のようなプロセスを経るというモデル。

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A:Attention(注意)
I:Interest(関心)
D:Desire(欲求)
M:Memory(記憶)
A:Action(行動)

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また、インターネットが私たちの生活に深く根ざしつつある現在において、

「AIDMA」

よりも的確に消費者行動を説明できるモデルとして電通が提唱したのが、

「AISAS」

でしたね。

「AISAS」のプロセスは以下の通り。

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A:Attention(注意)
I:Interest(関心)
S:Search(検索)
A:Action(行動)
S:Share(共有)

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実のところ、「AIDMA」のモデルが有効であった時代においても、AISASで登場した新たな行動、すなわち

S:Search(検索)
S:Share(共有)

は別の形で‘細々と’行なわれていたわけです。


「検索」について言えば、パンフレットを企業から取り寄せたり、ショールームに行くなどの行動をしていた。これらは、「検索」というよりは「情報収集」
という言葉が適切ですね。

また、「共有」について言えば、家庭や職場などで、商品についての評価が会話を通じて共有されてきたのです。


ただ、インターネットの浸透、そして、ソーシャルメディアの登場により、

「検索」および「共有」

がとても簡単になった。その結果、消費者の心理・行動の変化のプロセスにおいて、「検索」および「共有」は多くの消費者が行なう一般的な行動となり、また、購買行動に大きな影響を及ぼすようになったことから、

「AISAS」

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