ロンドン五輪が終わり、今度はU-20女子W杯が国内で開催。9月11日にはW杯最終予選の対イラク戦も行われる。ヨーロッパのシーズンもスタートするなど、サッカー界は休むことなく動き続けているね。

U-20女子はタレントが豊富でなかなか楽しみなチームであり、黄金期を築いた現なでしこジャパンの次の世代として今後も注目されていくことだろう。女子サッカー界は相変わらず華やかだね。

その陰でと言ってはなんだが、8月15日に行われた男子A代表のベネズエラ戦はなんともお寒い内容だった。駒野のひらめきにより1点生まれたが、それ以降ははっきり言って見るべきところがなかった。何のための試合で、どんな目標を立てて臨んだ試合だったのかがまったく見えなかったのだ。

ザッケローニ監督の采配も疑問が残るものだったね。なぜ明らかにコンディションの悪い香川を90分間使ったのか? なぜベンチに2人FWを残したまま、最後は本田の1トップにしたのか? イラク戦で本田を1トップにしなければならない状況が生まれるかな。もっと違う状況を想定して、いろいろな組み合わせをテストすべきだと思うのだけど、ちょっとよくわからないね。

それから、宮市や酒井高を使わなかったことにも疑問が残る。使う使わないはもちろん監督の自由だけど、A代表と五輪代表のサッカーがまったく異質というのも、考えるべきことじゃないかな。

札幌のファンへのスター選手のお披露目会、ということ以外に、この試合で得たものはあっただろうか。ああいう内容であれば、相手をコンサドーレにして、チャリティマッチにしてもよかったんじゃないか。