80年代のテレビ映画で、ナイトライダーという番組があったのを覚えている人はいるでしょうか?


人工知能を搭載したトランザムに主人公が乗り込み悪を倒すという内容。


劇中に登場するトランザムはナイト2000と呼ばれ、人工知能で自動運転も可能としたクルマという設定でしたが、当時は正にドリームカー。いつの日かコンピューターが運転する日が来るのかな?なんて幼心に思っていたら、意外と早くその時代がやってきたようです。


アメリカのGoogle社が、スタンフォード大学と共同で5年前から開発したこの「グーグルカー」、ベースである先代プリウスに、あらゆるセンサーを追加し自動運転を可能としています。


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一番目立つのはルーフの上でクルクルとまわるLIDARと呼ばれるセンサー。これで360°、約60mまでの距離をスキャンします。


さらにバックミラーの横にはビデオカメラを装備し、信号の色、歩行者、自転車等を検知します。また、前方を監視する為に3つのセンサー、後方監視に1つのセンサー、後輪にクルマの動きを測定するセンサーを設け、それらのセンサーから集められた情報をコンピューターが解析し、ステアリング、アクセル、ブレーキ、トランスミッションを操作してくれます。


目的地の登録をシステムにしておけば、Google社の持つ膨大なMAPデータとGPS情報から完全な自動運転で目的地へ向かう事ができます。


Googleでは、まず視聴覚障がい者向けに発売も検討しているとの事ですが、実際一般のユーザーが購入を考えられるようになるにはまだ、最低8年はかかると開発者は語っているそうです。


アメリカのネバダ州では2名乗車している場合に限り、自動運転のクルマを公道で走らせる免許を認可しているそうですが、自動ブレーキシステムがやっと認可のおりた日本では、まだまだ先になりそうです。


ぶつからないクルマの次に来るのは、運転しなくていいクルマかもしれませんね。


(井元 貴幸)