朝イチにけたたましく呼び鈴を鳴らす佐川急便のお兄ちゃんから受け取った包み。開けてみると1冊の本が入っていた。



エコカーで100万円得する法 清水草一著 セブンアンドアイ出版


11月末に一部手伝っていたのをすっかり忘れていました。


内容としてはエコカーについての批評本なのですが、ひとつかなり新しい試みが入っています。それは電気自動車の走行距離1kmあたりの電気料金算出方法。


いままでのこういった本では電気料金の算出方法が1kwあたり9円計算で、1km走るのに1円とか2円ですよ、などという事実に反した記述が横行していたのですが、この本では1kwあたり24円計算になっています。なおかつ新車時公称走行可能距離(JC08モード)の65%で計算しているので、1kmあたりの電気料金がかなりリアルな数字になっています。


この1kwあたり24円という数字、一般家庭での電力契約による3段階料金の一番高い3段目の料金なんです。一般家庭で電気自動車を購入する場合、使用する電力量を考慮すると、間違いなくこの3段目の料金になってしまいます。お得ナイト8など夜間割引を契約しても指定時間以外の電気料金が跳ね上がる上に、余計な基本料金も増えるので、トータルで考えるとこの24円という数字に近くなります。


電気料金の仕組みについては下記のリンクを参照
http://www.tepco.co.jp/e-rates/individual/basic/charge/charge01-j.html


1kwあたり24円という金額で電気自動車の電気代を表記する。これはある意味、電力系の方々の嘘を暴いているともいえる数値算出ですが、ユーザーにとっては本当の意味で電気自動車がどういうものなのか、ということをわかりやすく伝えるものだと思います。


この本に掲載された「電気自動車の1kmあたりの電気代の算出方法」、実は筆者の考えた数式が採用されたもの、ということは内緒ですよ。


エコカーで100万円得する法 http://www.7andi-pub.co.jp/mook/2011/m_20111222.html


(北森涼介)



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