台湾の台北体育館で23日に開催されたバレーボール女子アジア選手権で、中国が日本に3―1で勝利し、6年ぶりに大会優勝を果たした。中国の優勝はこれで12回目となったが、中国代表のチームドクターの「台北は中国にとって完全にアウェーだった」との発言が大きな注目を集めている。環球時報(電子版)が報じた。

 報道によれば、台北で開催されたアジア選手権では、現地の観客は一貫して日本チームを応援し、日本チームが得点すると歓声があがった。試合中には「中国、がんばれ!」との声援も少数ながらあったものの、中国への応援の声が上がると同時に、別の観客が「日本、がんばれ!」と声をあげていたという。

 会場のスタンドには大きな日の丸が掲げられ、そのそばでは3人が日本国旗を手に応援していた。記事は、「中国への応援は、女性1人が中国国旗を振りながら声援を送るのみで、その規模には大きな差があった」と報道。

 中国代表のチームドクターは試合当日晩、自身の微博(ウェイボー、中国版ツイッター)で、「台北で中国チームが完全にアウェーだったことが残念だ」とつぶやいた。

 記事は、「このような試合環境にありながら、中国チームは信念によって実力を発揮し、日本に勝利してアジア選手権優勝を飾った。アジアの勝者となった中国は、年末に日本で開催される世界杯への参加資格を手にした」と胸を張った。(編集担当:及川源十郎)