10日、テレビ東京のドキュメンタリー番組「ソロモン流」では、サッカー日本代表キャプテン・長谷部誠の特集が放送された。

番組カメラは、レスター・シティFCに所属する阿部勇樹と夕食を共にする場面にも密着。いつしか二人の会話は、昨年6月、南アフリカで開催されたW杯・パラグアイ戦後の話になった。

「W杯(試合後)の時は、正直俺は泣いてた。観てくれているサポーターの方もいたじゃん。感情出してる人もいたじゃん。長谷(はせ)自身はあの瞬間、どう思っていたのかなっていうのは訊きたかった」という阿部に、長谷部は「僕は実際、あの時は泣いてなかったんですけど、泣けないっていうのは弱さでもあると思うんですよ。泣くっていうのは強さでもあると思うんですよ。だから、僕は泣ける人が本当にうらやましかった。感情を表に出せるっていう」と答えつつ、「ある意味、逆にやりきった感があって、終わったんだみたいな。そういうのがあって、ちょっとホッとした部分も正直あったかもしれない」と本音を吐露した。

さらに、敗戦直後のロッカールームの話題になると、長谷部は「何もできなかったですね。あの時はね。阿部ちゃんとかは、ロッカーでさ、駒ちゃん(駒野)の横にずっと座っててあげたじゃん。俺はそういうのを見て、俺が座るのも全然違うなと思ったし、俺は何も言えなかったですね。まあ、俺がやったのは食事会の幹事くらい。終わって、みんなで集まってね。3つのテーブルに分かれて、まとまり感なかったけどね」と苦笑い。

それを聞いた阿部は「良かったよ、あれは」とフォローし、「たまには弱さを見せてもいいんじゃないかと思うから。まあ、今までの長谷通り、代表でも頑張ってほしい」とエールを送った。

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