数年前から話題になっている中国のコピー車。2年前の上海モーターショーまでは、たくさんのコピー車が出展されていたのですが、最近は中国でも知的財産権の観念が強くなったためか今年の上海モーターショーでは激減していました。


コピー車がなくなるのはいいことですが、それも中国のモーターショーの楽しみでもあったので、ちょっと面白味に欠けてきたような気がします。


そんな気分でモーターショー会場を歩いていたら、今回一番の新作のコピー車がありました!この写真を見れば一目瞭然だと思いますが、ベースはメルセデスベンツのBクラスです。







 


このクルマを出品していた北京汽車集団というメーカーは本物のベンツの新車販売も行っている会社なので、BC301というクルマはBクラスのOEM車なのかと思ったら、よく見たらBクラスよりも全高が低いし、内装のデザインや質感も本物とは違っていて、やっぱりコピー車でした。


しかも、このクルマをベースにハイブリッドやEVまで製作していて、極めつけはセダンボディまで作られていました。ドアミラーウィンカーやフォグランプ周りのディテールデザインまで完全にパクっていましたが、さすがのベンツも新車販売を行っている会社が相手だけに、おおっぴらに文句は言えないんですかね。ちなみにエンジンは三菱の1.3リットルと1.5リットルが搭載されていました。そして、今後はワゴンも追加されるようです。


(岡島裕二)