GEなど成功した世界企業が実践するアクションラーニングの真髄/山本 亮二郎
成功する経営に必須のコツ、メカニズムとは一体何だろうか。人や組織の自発性や自律性、そして創造性をどこまで引き出せるか、ということ以外にないであろう。それこそが、アクションラーニングという概念であり、実践である。
数十万人の社員を抱える巨大企業から、ワンマン社長が率いる10名のベンチャー企業にいたるまで、企業社会におけるコミュニケーションの多くは「上」から「下」へと流れていく。そもそも「上」と「下」がない組織というものは存在しないことからすると、これは当然のことであろう。一般に、「上」の表象するものが、経験であり実績であり権威であり権力でもあるなら、組織上の上下関係を基礎とした指揮命令というコミュニケーションがもっとも合理的である。組織である以上「規律」が必要であり、その規律を浸透させ一定程度強化させる上でも、企業内コミュニケーションは上意下達的に営まれるべきである、ということもできよう。
しかしながら、そのようなコミュニケーションのありようは、一方で個の創造性や組織の自発性を後退させてしまう危険性があることも容易に想像できる。また、昨今のように経済システムの構造そのものが世界的規模で問い直されるような時代ともなると、企業内における、従来の意思決定メカニズムだけでは通用しないということも起こり得るだろう。これまでの「上」「下」による関係が、そうした大きな変化に否応なく突きつけられている「組織の革新」を阻害してしまうことは避けなければならない。
続きはこちら
数十万人の社員を抱える巨大企業から、ワンマン社長が率いる10名のベンチャー企業にいたるまで、企業社会におけるコミュニケーションの多くは「上」から「下」へと流れていく。そもそも「上」と「下」がない組織というものは存在しないことからすると、これは当然のことであろう。一般に、「上」の表象するものが、経験であり実績であり権威であり権力でもあるなら、組織上の上下関係を基礎とした指揮命令というコミュニケーションがもっとも合理的である。組織である以上「規律」が必要であり、その規律を浸透させ一定程度強化させる上でも、企業内コミュニケーションは上意下達的に営まれるべきである、ということもできよう。
続きはこちら