もはや古いですが、経験経済的価値をもう一度、考えてみようと思います。これからは商品の使用を通じて得られる経験を売るんだ!とよく言いましたね。例えば、スターバックスはコーヒーを売っているのではない、スターバックス体験を売っているんだ!とよく言いました。


 感動体験を売るんだ!と声高にコンサルタントが主張していたのが懐かしいですね。当時、スターバックスの快進撃とあいまって衝撃でした。

 ただ、スターバックスは、銀座1号店の頃とは違って、もはやゆったり店舗は閉める方向性ですね。

 大井町のイトーヨーカドー近くのゆったりした広い店舗は閉鎖され、大井町駅の中にある中二階の小さいテーブルと小さな椅子ばかりの店は存続といった具合に。

 あの頃、ブランドで有名な片平先生も感動体験がブランドを生む!とおっしゃっていましたね。片平先生、もうご退官されたそうですね。後輩の結婚式のビデオレターに出ていて、懐かしかったです。

 でもね、思うのです。毎回感動させることって本当にできますか?ずいぶん高い経営のハードルをかかげるもんですね、と思いますね。

 スターバックスのサードプレイス体験にしてもあんなにゆったりしていたら、コストが相当高いですよね。「ジャストセイイエス」もすごいコストになっているでしょう。

 といった前振りをしつつ、経験経済的な価値というのはなんでしょう?というところをギュッと圧縮してご説明しますと・・・、

 よく言うのは、お客さんは商品を買いに来ているのではない、価値を買いに来ている、まあ、便益と言う人もいますけどね。

 その便益にしても、誰でも提供している機能だと、コモディティ化してしまいます。どんどん価格が落ちていきます。

 だから、生活者の情緒に訴えるような経験を売ろう。

 生活者がストーリーを持てるような、目に見えない経験を売ると高価格で売れるんだ!というお話しです。


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