海外不動産投資家の宮脇さき氏が、自身のYouTubeチャンネルで「JPYCとは一体なんなのか?金融庁の許可を取得した新しいお金について解説します!」と題した動画で、日本初の日本円立てステーブルコイン・JPYCについて詳しく語った。宮脇氏は仮想通貨や資産運用の最新情報を発信しており、今回の動画では「JPYCの未来には過度な期待はできない」と警鐘を鳴らした。

冒頭で宮脇氏は、「JPYCは金融庁の許可を得て登場したことで、国内外の投資家やメディアから注目されています」と述べつつ、ステーブルコイン自体はアメリカなどですでに10年以上前から存在していたことに言及。「日本は2017年ごろは世界トップの取引量があったが、現在はアメリカや中国が先行しており、暗号資産への盛り上がりも海外に比べて低調」と現状を分析した。

宮脇氏は「JPYCは日本円に裏付けがあり現金と同等に払い戻せる新しいデジタル通貨であり、投資家や消費者にとって安全性が高い」と評価。一方で、「これはあくまでUSDCなどドルペッグ型のステーブルコインの円バージョンであって、通貨自体の強さが違う」と冷静に指摘した。

ビジネスモデルについては、「JPYC株式会社は、ユーザーが購入した日本円を日本国債で運用し、そこから得た収益が企業の利益になる。発行量が増えれば増えるほど儲かる形だが、流通を広げて信用を保つ努力が不可欠」と解説。さらに、「ペッグが外れると1JPYC=1円の価値が保てなくなり、ビジネスが崩壊するリスクもある」と強調した。

過去の事例としてテラやルナといった裏付け資産がなく暴落した暗号通貨を引き合いに出し、「暗号通貨にはデペッグのリスクが常にあり、冷静な見方も必要」と注意を促した。

また、宮脇氏は「JPYCの最大出金が1回100万円までという現状では、大口の実用化のハードルが高い」と分析。さらに「USDTやUSDCと違い、日本円の知名度や需要は海外で圧倒的に低いため、『世界を席巻する』ような成長は想定しづらい。大きな盛り上がりや関連株式への投資などは過度な期待は禁物」と警鐘を鳴らし、「国際送金の手数料削減やDeFi領域での新展開など、今後の展開には期待できるものの、実際に普及するまでには厳しい局面が続くだろう」との見解を示した。

最後に、宮脇氏は「JPYCのようなステーブルコインが今後どこまで普及するのかは未知数。今は、現金のデジタル化としてのメリットを理解して、安全かつ慎重に活用してほしい」と動画を締めくくった。

チャンネル情報

宮脇さき@海外不動産個人投資家として資産運用しながら、富裕層、経営者、投資家への資産コンサルティングの他、海外移住アドバイザーとしても活動登録者10万人超えのYoutubeチャンネル「さきの海外不動産しか勝たん」を運営