<サッカー>日本戦のチケットは完売、中国代表に期待するファンに「楽観は禁物」―中国メディア
2024年11月15日、サッカーワールドカップ(W杯)北中米大会アジア最終予選グループCの4位につけている中国代表が19日の次節で日本代表と対戦することを受けて、冷静に観戦するよう訴えるスポーツ系ブロガーの記事が百度(バイドゥ)に掲載された。
記事は、「中国代表はアジア最終予選の第4節でインドネシアに、第5節でバーレーンに勝利し、連勝で勝ち点6を積み上げている。次の試合は日本代表をホームに迎える。福建省アモイ市で行われる日本戦のチケットは完売した。しかし、サポーターには興奮しすぎるなと言いたい。なぜなら相手はインドネシアやバーレーンではなく、オーストラリアやサウジアラビアとも違うからだ。グループCではるか先を独走し、前回の対戦で中国代表を7点差で完封した日本代表だからだ」とした上で、「サッカー中国代表はいつも、わずかな希望をサポーターに見せたと思ったら、すぐに冷や水を浴びせ、絶望しそうになるとまたわずかな希望の光が現れたりする。だが今回は本当に状況が違っているようだ。2026年W杯に向けての状況は中国代表に有利に見える」とつづった。アモイ白鷺体育場
続けて、「7点差で負けたあの試合で、非常に良いパフォーマンスを見せた日本代表チームに比べて、中国代表はディフェンス、オフェンス、パスの精度やボールポゼッションに光るところが全くなかった。その後、第2節、第3節と連敗したものの、第4、5節で連勝して自信を取り戻し、デュエルの重要性を認識し始めた。イバンコビッチ監督の選手起用法も改善が見られるようになった。日本戦で勝利を収めるのは難しいと分かっているが、前回のような惨敗はしないだろう」と分析した上で、「19日のチケットは一般販売の分だけでなく、ボックス席やサポーター優先販売分まですっかり売り切れたという。これだけ多くのサポーターの応援と声援がかえって中国代表の選手にプレッシャーをかけるかもしれないが、このプレッシャーを自信と原動力に変えることができれば、レベルの違ったパフォーマンスを見せることができるだろう」とした。
記事は最後に、「一人のスポーツ愛好家として、サポーターには冷静さを保ってほしいと言いたい。中国代表が連勝で勝ち点6を積み上げたからといって、現在の実力は26年の本大会出場の目標を達成するにはまだ遠い。毎試合最高のパフォーマンスを発揮するような奇跡でも起きなければ、この目標を達成するのは難しい。だが、われわれはあらゆる準備をしておこう。それでも夢は持っていた方がいい。実現した時のために」と締めくくった。(翻訳・編集/原邦之)