万感の思いを語った柳葉敏郎 (C)ORICON NewS inc.

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 俳優の柳葉敏郎が15日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた主演映画『室井慎次 生き続ける者』の公開初日舞台あいさつで、27年間を共に過ごした“親友”室井慎次への尽きない思いを努めて笑顔で語った。

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 “青島と室井の約束”から27 年の時を経て、プロデュース・亀山千広、脚本・君塚良一、監督・本広克行が再集結し、10月11日より公開中の『室井慎次 敗れざる者』と『生き続ける者』の2部作で“最後の室井”の映画を制作。「踊る」シリーズの室井慎次というキャラクターに一つの終止符を打つ。

 『敗れざる者』の公開以来、舞台あいさつなどで室井慎次というキャラクターや「踊る」シリーズ関係者、今回の2部作の舞台となった地元・秋田や、劇場に足を運んだ観客に、繰り返し「感謝」を伝えてきた柳葉。この日も何度も「感謝」の気持ちを目頭を熱くさせながら何度も言葉にした。

 特に締めのあいさつは感動的で、「私にとって室井慎次は嘘偽りなく、大親友です。かつての室井慎次は信念を持ち続けながらも、それを達成することができない悔しさを持っていたんですけれど、今回の映画で室井慎次は、ひとつの小さな信念を貫くことができました。皆さんも自分の環境の中でちっちゃな信念を求めて幸せになってください。そして、室井慎次は敗れざる者であり、生き続ける者であり、柳葉敏郎は幸せ者です」と語ると、会場からは大きな拍手と歓声が上がった。

 舞台あいさつには、ほかに、日向杏役の福本莉子、森貴仁(タカ)役の齋藤潤、柳町凜久(リク)役の前山くうが・前山こうが、秋田県警本部長・新城賢太郎役の筧利夫、警察庁官房審議官・沖田仁美役の真矢ミキ、警視庁捜査一課・桜章太郎役の松下洸平、本広監督が出席。

 筧が「室井慎次は永遠に不滅です!」とひときわ大きな声を上げたり、「ワンシーンしか出ていないのに」と恐縮する真矢に、柳葉が「現場の君たちを信じる!」と室井の名せりふを言ったり、双子のくうが・こうがが劇中でも見せた室井の顔まねを披露するなど、“最後の室井”を演じきった柳葉の晴れ舞台を登壇者全員が盛り立てていた。