「1ミリもキュンとしない」橋本環奈『おむすび』“急速”恋愛パートに不満続出…キャラクターの“掘り下げ不足”が痛手に
11月13日、橋本環奈が主演を務めるNHK連続テレビ小説『おむすび』のストーリーで大きな展開があった。ヒロインの恋愛模様が描かれだしたのだが、またしても厳しい声が──。
『おむすび』は、橋本演じるヒロインの米田結が「どんな困難も明るくたくましく乗り越える」をモットーに人々の健康を支える栄養士になっていく物語で、これまで2004年の福岡・糸島を舞台にヒロインの高校時代が描かれた。
11月11日から、佐野勇斗演じる、ヒロインとは別の高校に通う野球部のエース・四ツ木翔也との恋愛模様が放送されており、13日の放送回で2人は急速に接近したのだ。
「結は翔也に告白したものの、野球部は恋愛禁止のため、直接会わずに携帯のメールでやりとりすることになりました。その後、物語の時間は一気に2年経過し、高校1年生だったヒロインは3年生になりました。回の終盤、翔也は2年ぶりに結を呼び出し、待たせたことを謝罪したうえで感謝の気持ちを伝え、高校3年の夏の最後の大会に臨んだのです」(芸能記者)
かねてからテンポの悪さを指摘されていた『おむすび』だったが一転、ハイペースで展開。しかし、2人の恋模様を見守る視聴者も多かったなか、その“出来”にはXで不満の声が漏れたのだった。
《なんで虎翼の恋愛描写はキュンキュンしたのにおむすびの恋愛描写はくっそ寒いのか》
《しかし1ミリもキュンキュンしない、ここまで全くときめかない恋愛話も滅多にないよ》
《恋愛パートが簡単すぎる もう少しもだもだを見たかった メールやり取りだけの2年間、両片思い、ほんとならめちゃくちゃ辛いはずなのにその辺りも描かれず、さっと流しちゃうから全然響かないんだよなあ》
11月14日放送の第34話では、翔也は最後の試合に敗れたものの互いに自分の思いを伝え、両想いになったところで幕が閉じた。わずか2話で、ヒロインの恋愛が完結するかのような描写に戸惑う視聴者も多いようだ。
「朝ドラのヒロインの恋愛は盛り上がる場面の一つなので、メールだけのやりとりとはいえ、そのもどかしい期間の2人の様子をもっと見たかった視聴者もいたはず。そうした過程を飛ばして2年後に2人が再会するシーンを描かれても、あまり感情移入できないのかもしれません」(前出・芸能記者)
翔也は第1話から登場し、随所でヒロインと関わるシーンが挟まれた。ただ、前出の芸能記者は「恋の相手役として、物足りなさを感じる人もいたのでは」と語る。
「結が友人にも話していない過去を打ち明けるなど、翔也に心を開いているシーンもありました。ただ、お互いにどんな部分に惹かれたかが、今ひとつ描かれていないのです。
これまで『おむすび』の登場人物の背景があまり掘り下げられていないことを指摘する声もありましたが、とくに翔也の人物像は伝わりにくかったのかもしれません。結果的に“雑すぎる”恋愛描写に感じた視聴者もいたのだと思われます」
11月18日の第8週から舞台は福岡から神戸に移り、ヒロインが栄養専門学校に通う「神戸編」に突入する。いよいよ物語の最大のテーマである「栄養士」が描かれるが、『おむすび』はどんな方向に転がるのか──。