Number_i&IMP.が2024年に広げた独自のスタイルと活動の幅 TOBE新グループ・CLASS SEVENへ高まる期待
TOBEから7人組グループ・CLASS SEVENの結成が発表された。メンバーは、大東立樹、髙野秀侑、高田憐、近藤大海、横田大雅、星慧音、中澤漣となる。
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今回新たに誕生したCLASS SEVEN。今年3月に東京ドームにて行われた『to HEROes ~TOBE 1st Super Live~』(以下、『to HEROes』)でのソロ歌唱やミュージカル『無伴奏ソナタ -The Musical-』への出演も記憶に新しい大東を筆頭に、今後の活躍に期待が高まるが、グループとしてはどのような動きを見せてくれるのだろうか。
彼らの先輩グループとしては、Number_iとIMP.が挙げられる。両グループとも始動から一年と少し経つが、これまでを振り返ると、それぞれ本当に目覚ましい活躍ぶりを見せてくれた。
まず、昨年10月に結成されたNumber_iはアーティスト活動に注力し、年が明けた1月1日に1stデジタルシングル曲「GOAT」で鮮烈なデビュー飾ると、3月に1stシングル『GOAT』、5月にミニアルバム『No.O -ring-』をリリース。9月には結成1年目の集大成とも言えるフルアルバム『No.Ⅰ』を発表し、現在はグループとして初の全国ツアーを開催中だ。
デビューから一年と経たないうちに『Coachella Valley Music and Arts Festival 2024』、『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024』、『SUMMER SONIC 2024』といった国内外の大型フェスに出演してきたことも、特筆すべき点だろう。
この一年、Number_iの活動を見ていて強く感じたのは、彼らが自らの手で一から何かを作り上げるのにこだわっていること。『No.O -ring-』以降は各楽曲をメンバーがそれぞれプロデュースしており、インタビューなどでの発言からは、楽曲のテーマや方向性、歌詞やサウンド面に関しても、自身らで意思決定を下しながら制作していることが窺える。
TOBEの所属アーティストが“to HEROes”名義で発表した楽曲「Be on Your side」は、Number_iが作詞を務めた。先日、『to HEROes』のBlu-ray発売記念として行われたYouTube生配信では、初回生産限定盤に収録される「Be on Your side」の制作風景の映像が一部先行公開され、3人がIMP.メンバーのレコーディングをディレクションする姿も見られた。
総じて、「自分たちがいいと思ったものを届ける」という強い信念が、Number_iからは感じられる。そんな姿は、周囲にも刺激を与えているのだろう。後輩だけではなく、彼らがこだわり抜いた作品が多くの人に届いたことは、「オリコン上半期デジタルアルバムランキング」で『No.O -ring-』と『GOAT』が1位、2位を独占したことや、「GOAT」がストリーミング累計再生回数1億回を突破したことなど、数字としての記録からも読み取れる。
一方のIMP.も、昨年8月に「CRUISIN'」でデビューして以降、コンスタントに楽曲をリリースしてきた。グローバル展開を目指して「FLOW」や「NINNIN JACK」といった英語詞の楽曲も発表したほか、中国の野外フェス『Chengdu Strawberry Music Festival 2024』、タイで開催された『MIXEDPOP BANGKOK 2024』といった海外イベントにも出演。今年5月には初のフルアルバム『DEPARTURE』をリリースし、年明けからは全国ツアー『IMPERIAL LIVE TOUR 2025』も控えている。
音楽活動以外にも、IMP.は幅広い角度から自分たちを届けてきた印象だ。たとえば、1週間に2本と高頻度で更新されるグループのYouTubeチャンネル。旅行や料理など毎回さまざまな企画に挑んでおり、なかにはメンバー間で勝敗を競うゲーム企画もあるのだが、最終的には全員で協力してクリアしようとチャレンジすることも多いあたりに、7人の仲のよさが伝わってくる。
また、今秋からはメンバーがそれぞれ全国7地区のテレビ局で単独レギュラー出演を獲得した。お茶の間に彼らの名前が広まる機会であると同時に、これはメンバーにとって新たな挑戦でもあるだろう。こうしたYouTubeチャンネルや単独でのレギュラー番組出演といった活動を通して、グループの雰囲気だけでなく、彼ら一人ひとりの人柄や魅力が発信されていったように思う。
さて、CLASS SEVENの活動としてはまず、12月3日、4日に神奈川・ぴあアリーナMMで開催される北山宏光の単独ライブへの出演が決定している。その後はNumber_iやIMP.と同じように、楽曲のリリースも考えられるだろう。IMP.のスタイルを踏襲するのならば、個々のキャラクターを知ってもらう目的として、SNSやYouTube、ファンクラブを通した発信も随時行われていくかもしれない。
CLASS SEVENが今後どのような動きを見せてくれるのかは、現時点では未知な部分が多い。ただひとつ言えるのは、彼らが行く先には、自分たちらしさを貫き、独自の道を切り拓いていった先輩たちがいること。
憧れや尊敬という感情をも武器にして、CLASS SEVENらしいやり方を見つけながら活動してほしいと思う。TOBEから新たに羽ばたいていく7人に注目だ。
(文=かなざわまゆ)