オンライン会見をする小林製薬の中川由美執行役員=2024年11月8日、福岡龍一郎撮影

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 小林製薬は8日、同社の紅麴(こうじ)サプリが起こした健康被害について、製品回収や被害者への補償、設備の減損による損失が累計で101億円になったことを明らかにした。

 同日発表した2024年1〜9月期決算で新たに22億円の損失を積み増し、24年12月期の通期純利益予想も14億円引き下げて107億円とした。

 8月から本格的に開始した健康被害の補償については、腎障害以外も含めて手続きを進めているとした。これまでに入院・通院した人から約650件の申請があり、うち約250件は判定済みだという。実際に補償金の支払いが決まった件数は明らかにしなかった。