「マジでネタとしか思えない」小渕優子氏、税調入りに疑問の声…尾を引く「ドリル事件」国民の不信は終わらない
自公が過半数割れするなか、国会運営のキャスティングボートを握るのが国民民主党だ。
同党の玉木雄一郎代表は「政策ごとに自民党と協議を進めていく」と語るが、1丁目1番地の公約である「103万円の壁の撤廃」は、なんとしても実現させたいところだ。
玉木氏は「まったくやらないということであれば、そのときは予算案も法案も通らないということだ」と自民党に圧力をかけている。
「自民党も異例の対応を講じています。例年なら12月中に『与党税制改正大綱』をまとめ、関連法案を年明けの通常国会で通すというスケジュールですが、今年は『103万円の壁』を議論するため、早めの11月6日に、党税制調査会の非公式幹部会(インナー)を開催しました。
インナーとは、税に関する専門知識を持つとされる議員たち。毎年おこなわれる税制の改正案を、事実上、掌握してきたといわれています。今後、会合を重ねて、同案による税収の減少分をどう補うか、控除額をどの程度あげるかなどを議論します」(政治担当記者)
そのインナーのメンバーが大幅に入れ替わった。
「税制のエキスパートである宮沢洋一氏は税調会長を続投となりましたが、先日の衆院選で、顧問の甘利明氏が落選して塩谷立氏も政界引退。林芳正氏、加藤勝信氏も入閣したので、メンバーから外れました。
そのため、総裁選に出馬した小林鷹之元経済安保相や齋藤健前経産相、小渕優子党組織運動本部長らが新たに幹部として加わりました」(政治担当記者)
大幅に刷新されたインナーのメンバーだが、物議をかもしているのが、小渕優子氏だ。
小渕氏は、2000年の初当選から9回連続当選。これまで、少子化対策・男女共同参画担当相、経産相、党幹事長代理など要職を歴任し、2017年からは税制調査会の副会長も務めているので、今回のインナー入りも順当とされているのだが――「あの事件」が蒸し返されているのだ。
「2014年の『ドリル事件』ですね。政治資金規正法違反疑惑で、東京地検特捜部が小渕氏の後援会事務所に家宅捜索に入りました。
その際、会計書類などを保存したパソコンのハードディスクに、ドリルで破壊された痕跡が見つかったのです。小渕氏は『パソコン業者が処分のために穴をあけた』と言い訳しましたが、結局、経産相を辞任。そのとき、SNSで『ドリル優子』の名前が拡散したのです」(同)
大臣辞任後は「党組織運動本部長」「党選挙対策委員長」などの党務で汗をかいてきたが、税制を実質的に担う立場になることに、不安を覚える声も多い。Xでは、
《PCをドリルで壊した、ドリル優子さんこと小渕優子さんを入れますか マジでネタとしか思えない人事》
《なんで小渕優子がここまで重用されるのかほんま謎》
《自民党税制調査会にミスドリラー優子なんかいていいのか》
と、疑問の声が多数ポストされている。なかなか「禊(みそぎ)」は叶わないようだ。