とんねるず(1998年、写真・長谷川 新)

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 2024年11月8・9日、29年ぶりとなるとんねるずのコンサート「TUNNELS THE LIVE 2024 Budokan」が日本武道館で開催される。チケットは即完売し、あるチケットサイトでは25万円ものプレミア価格がつくほどの人気ぶりだ。

 帝京高校の同級生だった石橋貴明(63)と木梨憲武(62)は、『情けねえ』(1991年、73万枚)『ガラガラヘビがやってくる』(1992年、140万枚)『一番偉い人へ』(同、60万枚)など、シングル21枚、アルバム14枚(ミニアルバム含む)をリリースしているミリオンセラーアーティストである。そんな実績を持つお笑いコンビは、とんねるず以外に存在しない。

 元オールナイターズで、おニャン子クラブのメンバーだった立見里歌さん(58)は、とんねるずとは “犬猿の仲” だったという噂がある。その真相を、本人に聞いた。

「私ととんねるずは『オールナイトフジ』からのおつき合いで、ほかのメンバーよりもお2人と絡んでいたんですね。で、番組では『オイニー(臭い)ぷんぷん』『顔がデカい』とか、格好のイジられキャラになっていたんです」

 舞台が『夕やけニャンニャン』(フジテレビ系)に移ると、とんねるずのイジりは、立見の親友でコンビ的な立ち位置だった内海和子にも及ぶようになった。

「和ちゃんは『なぜ、自分がイジられるのか』と号泣していました。私はとんねるずから彼女を守らなきゃいけないという使命感があったんです。私自身は全然OKでした。母は『なぜ、自分の娘がこんなに……』と泣いてましたけど(苦笑)」

 とんねるずvs.立見&内海のバトルがピークを迎えるころ、『夕ニャン』で、トークバトルのコーナーが設けられた。すると、生放送中に石橋が「やめてやるぞ、このコーナー!」と、企画自体をぶち壊し、椅子を投げ飛ばして退席。これに観客とほかのメンバーは、大盛り上がりしたのだが……。

「投げた椅子が和ちゃんの足に当たったんですよ。だから、よけいに頭にきちゃって。でもね、貴さんからしてみれば、『立見、なんでこの程度のイジりで怒ってんだよ!』という思いはあったのかもしれない。それ以降、私たちととんねるずは、番組でも顔を合わせないようにスタッフが配慮するようになりました」

 その後、立見さんは大学を卒業してキャニオン・レコード(現ポニーキャニオン)に就職。プロモーションを担当し、とんねるずをアテンドしたこともあったという。

「スタッフとして2人に『おはようございます』と挨拶すると、『おう、立見!』と、ごくふつうの対応でしたよ。わだかまりや遺恨なんてまったくないんです(笑)」

 おニャン子時代、立見さんが中心メンバーだった異色ユニット「ニャンギラス」のデビューシングル『私は里歌ちゃん』(1986年)は、とんねるずと同じ秋元康・見岳章コンビによるオリコン1位のヒットシングルだった。とんねるずとは、歌でも縁があったのだ。

立見里歌さんが選ぶ「とんねるず」ベスト3曲】

(1)『ガラガラヘビがやってくる』
「カラオケでは必ずといっていいほど歌います。すごく色っぽい曲で、巳年の私が歌うべき歌だと思っています(笑)」

(2)『雨の西麻布』
「当時、おしゃれな人たちは西麻布でデートしていたんですよね」

(3)『迷惑でしょうが……』
「ドラマ『前略おふくろ様』(日テレ系)のパロディですよね。昭和を代表する曲だと思います」

たつみりか
東京都出身 1965年生まれ 東海大学在籍時、アイドルキャンパスコンテストにて優勝。現在は、広告代理店業、編集業、タレント業と多才に活躍する。無添加コスメ「イポラニ」をプロデュース