今季3点目を決めた久保。(C) Getty Images

写真拡大

 久保建英が所属するレアル・ソシエダは現地11月3日に開催されたラ・リーガの第12節で、セビージャと敵地で対戦。2−0で快勝を収めた。

 この試合で圧巻の先制ゴールを決めたのが、4−3−3の右ウイングでスタメン出場した久保だった。

 34分、右サイドからドリブルでカットインして、左足を一振り。強烈なシュートを突き刺してみせた。
【動画】ドリブルから左足でゴラッソ!得意の形で決めた久保の鮮烈弾
 スペインメディア『El Desmarque』のギプスコア版によれば、この試合のMVPに輝いた久保は試合後、深刻な被害が出ているバレンシア地方の集中豪雨による洪水について言及。その地方出身で、リーガ1年目のマジョルカ時代に指導を受けたオサスナのビセンテ・モレ―ノ監督に寄り添った。

「僕個人としては、何よりもビセンテ・モレーノのことを心配している。なぜなら、彼が僕の監督だったからだ。彼は非常に優れた指揮官で、僕が1部リーグでプレーできるようにすべてを捧げてくれた。彼の仲間は苦しんでおり、(涙を流した)彼の記者会見を見て、とても心が痛んだ」
 
 23歳のMFは「日本でも、数年前に同じような状況があった。僕自身が経験したわけではないけど、大変な思いをした人々やバレンシアで命を落とした人たちに心からお悔やみ申し上げます」と言葉を続けた。

「こうした試合はいつも難しい。1分間の黙祷を捧げたけど、それでも難しい。でも、結局は試合をしなくてはいけない。両チームとも困難に直面したけど、僕たちは最善を尽くした」

 自身のゴールよりも、災害で苦しんでいる人に気遣うコメントを残した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部