無料でローカルにWordPress環境を構築する「Studio」レビュー
WordPress.com公式ツールの「Studio」は、Dockerやウェブサーバーなどを導入する必要もなく、無料で誰でも簡単にWordPress環境をローカルに構築することが可能で、2024年10月29日(火)にはStudioにAI支援機能が統合されることも発表されています。そんなStudioを実際に使ってみました。
Studio by WordPress.com - WordPress.com Developer Resources
Meet the Studio Assistant: Your Smart Companion for Building WordPress Sites Locally - WordPress.com News
https://wordpress.com/blog/2024/10/29/studio-assistant/
Studioの公式サイトにアクセスして、インストーラーをダウンロードします。今回はWindows版をインストールするため、「Download for Windows」をクリック。インストーラーはEXE形式で、ファイルサイズは約178MBです。
インストーラーを起動すると、自動でインストールが始まります。
インストールが完了すると、パブリックネットワークとプライベートネットワークへのアクセス許可を求められるので「許可」をクリック。
サイト名とファイルの保存先となるローカルパスを指定し、「サイトを追加」をクリックします。
Microsoft Defenderによりサイト作成に時間がかかるとのことで、リアルタイム保護を無効にするかどうかを尋ねられます。今回は「興味はありません。」を選択しました。
デモサイトが構築されます。Studioは日本語に対応しており、UIの表示言語は自動で日本語に設定されました。「カスタマイズ」にある「サイトエディター」をクリックします。
すると、ブラウザでWordPressのサイトエディターが開きます。面倒な設定を行う必要なく、WordPressでのサイト作成を簡単にブラウザ上で行うことが可能です。
デモサイトは無料だと5つまで可能で、右下にある「サイトを作成」をクリックすることで作成可能。作成されたデモサイトは最終更新から7日間有効で、期限が切れると自動的に削除されます。
Studioでは、WordPress.comアカウントにログインすることで、作成した公開前のサイトを簡単に他人と共有できます。「シェア」タブを選択し、「WordPress.comにログイン」を選択。
ブラウザでログイン画面が開きます。アカウントを作成する場合は「Create an Account」をクリック。
メールアドレスを入力し、「Send activation link」をクリックします。
WordPress.comから届いたメールにある「Log in now」ボタンをクリック。
「Approve」をクリック。
ログインに成功すると、共有したいデモサイトの「シェア」タブに「デモサイトを追加」ボタンが表示されるので、クリックします。
シェア用のURLが表示されました。
また、「インポート/エクスポート」タブではサイトコンテンツのインポートとエクスポートが可能。エクスポートではサイト全体をZIPファイルで、データベースを SQLファイルで書き出すことが可能です。
インポート/エクスポートを使うことで、ホストされたWordPress環境からStudioによるローカル環境に移行したり、ホストされたWordPressにStudioで作ったサイトをアップロードしたりすることが可能になります。詳細は以下のドキュメントに記されています。
Studio - WordPress.com Developer Resources
https://developer.wordpress.com/docs/developer-tools/studio/#import-export
なお、10月29日に追加された「アシスタント」タブでは、シンプルで直感的なチャットボット型インターフェイスを通じて、サイトの構築方法を尋ねたり、複雑なWP-CLIコマンドを実行したりすることができます。無料であれば月に200件までプロンプトを入力することが可能です。