「おでん」にブルーチーズをトッピング?500円で食べ放題?新しい“おでんスタイル”が人気【THE TIME,】
肌寒くなると、食べたくなるおでん。実はいま、ちょっと変わったスタイルのおでんが続々登場しています。居酒屋のお通しが「食べ放題おでん」で大盛況!和洋折衷「ガーリックトーストおでん」とは?
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多様化する「コンビニおでん」
「おでんといえば、コンビニ」という人も多く、もはや秋冬の“レジ横の定番”ですが、最近はカップや袋タイプが増え、味も多様化しています。
9月に登場したのは、長崎風や静岡風などのご当地おでんが楽しめる「三ツ星カップ食堂シリーズ」(365円〜)。常温で長期間(360日)保存もできるので、ストックにも便利です。
一方、具のバリエーションで人気なのが、『ローソンストア100』の「100円おでん」。
「1つのパックに1つの具材だけ」が特徴で、好きなおでん種だけを選べるのがウケ2023年は150万食以上を販売!うずら巻などの新作も加わり、現在全14種類です。
「おでん食べ放題」が続々と登場
さらに、飲食店でも、ニュースタイルおでんが続々登場しています。
外食産業の最前線を取材する『月間食堂』の編集長が注目するのは、個人店ではなく居酒屋チェーンでブームが加速する「おでん食べ放題」です。
『月刊食堂』通山茂之編集長:
「オープンから2年で、すでに店数が20店を超えている食べ放題のおでんチェーンがある。すごく面白いフォーマットで個人的にもすごく注目している」
その“食べ放題の新フォーマット”を取り入れたのが『炉端とおでん 呼炉凪来』。
平日でも夕方6時には満席という人気ぶりです。
客のお目当ては、はんぺん・だいこん・たまご・厚揚げ・タコあしなど10種類のおでん。
これがなんと500円で食べ放題なんです。
「味染みてる〜。はんぺんうまっ!」「おでんだけでお腹いっぱい」と言いながら、みなさん爆食していますが、これ実は「お通し」。
通山編集長:
「根本的にお通しは席料なので、客にとってはマイナスイメージのもの。それを“500円でおでん食べ放題”にしてプラスイメージに、かつそれが集客の目玉になってる。商売としてすごく上手」
店側にとっても、おでんなら事前に仕込んでおけて、ピーク時にもすぐ提供できるなどメリットは多いとのことですが、儲けのほうはというと…
『炉端とおでん 呼炉凪来』森 健太郎副社長:
「おでんでは儲かってないです(笑)。そもそもそれで儲けようという考え方はなくて、おでん目当てに来て頂いて、ドリンクとか他のメニューで利益を出していこうと」
他にも、居酒屋チェーンの『0秒レモンサワー 仙台ホルモン焼肉酒場 ときわ亭』でも、3月から牛骨出汁おでんの「500円食べ放題」を開始。
徐々に増えているおでん食べ放題ですが、背景には深刻な人手不足があるといいます。
通山編集長:
「外食業界では、特に料理人みたいな技術者不足が深刻。おでんは高度な調理技術が必要なく出汁のおいしさで上質感を出せる。同時に大量調理にも向いているので、すごく生産性が高い」
人気高まる「韓国おでん」
街で聞いてみると、「ちょっと変わったおでん」は食べ歩きフードにも!
「韓国ドラマで、カップに入った串のおでんをよく見る」「韓国のニョロニョロしたやつ」と多くの人が口にしたのは、<オムク>と呼ばれる韓国おでん。
韓国屋台の定番で、薄くて細長い練り物が、蛇腹状に串に刺さったおでんです。
新大久保のスタンドでは1本300円。日本よりちょっと薄味ですが、味は似ていて昆布や魚介のだしが効いています。
9月には日本の練り物メーカーも、家庭用・韓国風おでんを発売するなど、今人気が高まっています。
「ブルーチーズのせ」に「コロッケおでん」も登場
さらに、外食業界で「おでんの解釈を変えた」と話題になっているのが『ちょいおでん』。
メニューで目を引くのが“変わり種おでん”の「コロッケ」や「ガーリックトースト」です。
これは煮込むのではなく、“出汁をかけて食べる”スタイル。サクジュワ感が楽しめるコロッケは、早いうちに食べるのがおススメとのこと。
THE TIME,マーケティング部 原千晶部員:
「美味しい!周りはサクッと嚙んだ瞬間ジュワッと、いいお出汁が口の中に広がります」
“炊くだけがおでんじゃない”という発想のもと、コロッケは立ち食いそばの「コロッケそば」、ガーリックトーストは「パンにスープを浸して食べる」をヒントに商品化。
「ニンニクと出汁の両方が感じられて、いいつまみ」(女性客)と人気も上々ですが、一番こだわったのが出汁だといいます。
『ちょいおでん』矢ケ粼峰和マネージャー:
「関東のおでん出汁だと、醤油での味付けで、色も濃く、味もある程度一緒になってしまう。なので醤油を使わない“魚醤で味付けをしたハモ出汁”を独自開発した」
高級魚・鱧からとった、“究極のハモ出汁”は黄金色に透き通り、スッキリとした味わいながらも旨味の余韻が残ります。
これが「どんな食材にも合う」とのことで、更におでんの概念をくつがえす“ちょい足し”メニューも開発。
「ちょい足しおでん・大根ブルーチーズ」(400円)は、出汁がしみた大根にブルーチーズがのった“イタリアンおでん”です。
原部員:
「しみしみの大根にちょっと酸味の聞いたトロっとしたチーズが、分かんないけど美味しい!」
ちょい足しソースは、他にも「ジェノベーゼ」と「明太バター」があり、新しいおでんの食べ方がウケているそうです。
「もち巾着」の中にアレを入れると絶品!ご当地おでん
スタジオでは、日本各地のご当地おでんを紹介。
札幌風は「しらこ」、青森風は「ホタテ」や「つぶ貝」などの魚介系、広島・呉風では「牛のアキレス」などが特徴だが、櫻坂46の松田里奈さんの地元・宮崎にもちょっと変わったおでんがあるとのこと。
松田さん:
「都城風おでんというのがあって、キャベツとかもやしとか、野菜を結構入れる。我が家は、もち巾着の中にもやしを入れていて、すごく美味しかった」
もちもち&シャキシャキ食感が楽しめるとのことで、安住紳一郎アナも「いいですね〜。おでんが食べたくなりました」と食欲をそそられていた。
(THE TIME,2024年10月31日放送より)