大谷翔平 負傷後にナインを勇気づけた粋なメール公開「世界王者にとって良い兆候。NYで会いましょう」
米スポーツ専門局「ESPNロサンゼルス」が29日(日本時間30日)、ヤンキースとのワールドシリーズ第2戦で左肩を亜脱臼したドジャースの大谷翔平投手(30)が負傷直後にナインへ送ったメッセージの内容を公開した。
大谷は第2戦の7回に二盗を試みた際に左肩を亜脱臼。試合直後にニューヨークへ移動したチーム本隊とは別に精密検査を受けてからチームに合流。MRI検査では部分的な脱臼が確認されたものの「構造的な損傷はなかった」として、前日28日(同29日)の第3戦も強行出場。3打数無安打ながら2四死球で2度出塁し、患部への負荷がかからないよう塁に出た際は左手でユニホームをつかむなど細心の注意を払いながらプレーを続けた。
同局のジェフ・パッサン記者は、大谷が負傷後にナインに送ったメッセージを紹介。大谷は2020年のリーグ優勝決定戦での祝勝会でベリンジャー(現カブス)がE・ヘルナンデスと接触して右肩を脱臼するもワールドシリーズに出場し、世界一を勝ち取ったことを引き合いに出し「前回はベリンジャーの肩が脱臼した。今回は僕の肩が脱臼した。これは世界王者にとって良い兆候だ。明後日も全力を尽くしてプレーする。ニューヨークで会いましょう」と選手だけのグループチャットにメッセージを送ったという。
これを見た選手たちは「大谷が同じことをしてくれると確信した」という。2020年はコロナ禍での短縮シーズンながらドジャースが世界一を達成。フルシーズンを戦い抜いての世界一となると1988年以来36年ぶりとなるだけに、大谷のメッセージ通りの展開になるかどうかに注目が集まる。