前半、先制ゴールを決めた北川(右)に抱きつく長谷川(撮影・吉澤敬太)

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 「女子国際親善試合、日本代表4−0韓国代表」(26日、国立競技場)

 世界ランキング7位の女子日本代表「なでしこジャパン」は、同19位の韓国代表に4−0で快勝した。8強だったパリ五輪後の初試合で、DF北川ひかる(ヘッケン)、MF藤野あおば(マンチェスター・シティー)、FW田中美南(ロイヤルズ)、MF谷川萌々子(ローセンゴード)が得点した。対戦成績は日本の19勝11分け4敗。五輪後に退任した池田太監督の後任は未定で、この日は日本協会の佐々木則夫女子委員長(66)が暫定で指揮を執った。

 8年ぶりの指揮で未来への一端を示した。新監督が決定せず、代行の任に就いた佐々木監督。パリ五輪後初戦の快勝スタートに「選手は90分間、休むことなくトライしてくれた」と選手への賛辞を惜しまなかった。

 開始から主導権を握り、前半32分に右CKから北川が頭で合わせて先制。元日本代表DFの内田篤人コーチがセットプレーを指導したとあって「そこに北川選手が入ってくるのかと、僕も知らなかった。ウッチーの攻略のおかげ」と大絶賛だ。

 34分には藤野、37分には田中がゴールを決めて、5分間で計3得点。後半11分には谷川が得点。攻守にアグレッシブな戦いを求めた佐々木監督が「攻守の切り替えも速く、いい形だった」と最も手応えを感じた4点目だった。

 2016年以来の代表の指揮は「僕がいけないんですけどね。監督をちゃんと決めなかったということで」と自虐ネタで笑いを誘いつつ「65%ぐらいは今の段階でできた」と自己評価。「これで(監督業は)引退だと思います!」と宣言した佐々木監督。未来への指標を示し、この先は年内の次期監督決定へ全力を注ぐ。