延長十回、逆転サヨナラ満塁弾を放ったフリーマン(ロサンゼルス・ドジャース提供)

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 「ワールドシリーズドジャース6−3ヤンキース」(25日、ロサンゼルス)

 ドジャースが延長十回に劇的なサヨナラ勝ち。2死満塁から逆転グランドスラムを放ったフレディ・フリーマン内野手が真価を発揮し、日本のファンは歓喜に沸いた。

 シーズン終盤に右足首を痛め、ポストシーズンでは強行出場。だが一塁へ走る際には右足を引きずるなど万全な状態ではなかった。それでもフリーマンが懸命に出場を続ける姿に、チームは一致団結。故障者続出する厳しい状況の中、チームを背中で奮い立たせた。

 それをファンも知っているからこそ、スタンドからは盛大な「フレディ」コールがわき起こった。大谷らチームメートも満面の笑みを浮かべてフリーマンを出迎えた。

 直前にはベッツが敬遠されたこともあり、奮い立つ気持ちもあったかもしれない。コルテスの初球を完璧に捉えた一振りは、久々に見せたフルスイングだった。日本のファンからは「鉄人フリーマン、カッコ良すぎます」「涙なしには見れない」「フリーマンかっこよすぎる!!」「満身創痍のフリーマンがゆっくり歩いてるのを見ると全米が泣く」「フリーマン熱すぎる こんなん泣くわ」と多くの反響の声があがっていた。

 ワールドシリーズ前の会見では「(右足首の状態は)100%になると思う。初戦のラインアップに私が入ることに疑問を持っている人はいないと思う」と語っていたフリーマン。今シーズン中盤にはギラン・バレー症候群を発症したマックス君の看病のためチームを離脱するなど、多くの思いを背負って戦っていた。そんな姿を見てか、リーグ優勝決定シリーズの記念撮影の際には、フリーマンをナインが「フレディ」コールで待ち構えるなど、ドジャースの精神的支柱となっていた。