大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』グローバルVer.ビジュアル

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 横浜流星が主演する2025年1月5日スタートの大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』(NHK総合/毎週日曜20時ほか)の音楽を、米国の作曲家ジョン・グラムが担当することが発表された。さらに、本作の英語タイトルが『UNBOUND』と決まり、グローバルVer.の新ビジュアルと特報動画が解禁となった。

【写真】音楽を担当するジョン・グラム、テーマ曲を演奏するNHK交響楽団の正指揮者・下野竜也

 本作は、“江戸のメディア王”として時代の寵児(ちょうじ)になった蔦屋重三郎の生涯を、笑いと涙と謎に満ちた物語として描く。脚本は森下佳子。

 音楽を担当するジョン・グラムは、米バージニア州出身の作曲家。数多くのハリウッド作品のオーケストレーションを手がけた経験を生かし、革新的なハリウッド音楽制作手法を用いて、哲学的かつダイナミックな音楽描写を得意とする。代表作は大河ドラマ『麒麟がくる』、『キングスグレイブ ファイナルファンタジーXV』など。

 グラムは「大河ドラマ『麒麟がくる』は、これまでの私の作曲人生の頂点であり、今回、再び大河ドラマの音楽を担当できることに感激しています」とコメント。

 メインテーマについては「『べらぼう』のメインテーマは、二つの視点からアプローチしました。一つは、資金も社会的地位もない状態からスタートし、たゆまぬ努力とリーダーシップ、そして賢さで大成功を収めた蔦重への敬意です。もう一つは、250年以上続いた平和の中で商業が発展し、芸術も花開いた江戸文化への賛美です」と説明。

 さらに「浮世絵の魅力の一つは、それまで手が届かなかった美しく複雑な芸術作品が、一般の人々にも手に入るようになり、日本国内のみならず、世界中でセンセーションを巻き起こしたことだと思います。江戸時代の絶え間ない情熱的なエネルギーを込めたメインテーマは、演奏難易度が非常に高い楽曲となりましたが、マエストロ下野竜也の指揮のもと、NHK交響楽団の演奏によって感情と一体感にあふれる曲に仕上がりました。ぜひご期待ください」としている。

 テーマ曲を演奏するNHK交響楽団の正指揮者・下野竜也は「大河ドラマ『麒麟が来る』で初めて知ったジョン・グラムさん。過去、エンニオ・モリコーネさんの前例があったにせよ、海外の方がどの様に大河ドラマと歩むのだろう?と思っていましたが、最初からジョンさんの音楽に引き込まれていました。今回、ご一緒出来る事を光栄に思いつつ、それこそ、べらぼうに緊張して録音セッションに臨みました。江戸時代の中でも、より絢爛豪華な文化の雰囲気とその中での様々な人間模様が目の前に広がる様な音楽を紡ぎ出された事に感服しております。ドラマと共にジョンさんの音楽を『べらぼう』をご覧になられる皆様が楽しんで下さる事をN響メンバー/スタッフと共に願っております」とコメントした。

 本作の英語タイトルに決まった『UNBOUND』とは、「解放された」「とらわれない」という意味。身分や出自にとらわれず、慣例に縛られない“べらぼうな”生き様を見せた蔦屋重三郎を表現する言葉だ。UNBOUNDには「未製本」という意味もあり、出版業を営み、やがて浮世絵や本の文化を発展させていく蔦重をイメージさせる言葉でもある。

 なお、特報動画『べらぼう』グローバルVer.は、番組公式HP、X、Instagramで10月26日公開。

 大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』は、NHK総合にて2025年1月5日より毎週日曜20時ほか放送。