Newニンテンドー3DSでWindows 95を起動して音楽制作は可能なのか?
「Newニンテンドー3DSにWindows 95を起動して、さらに音楽制作ソフトのAbleton Liveをインストールして音楽制作は可能なのか?」というチャレンジに挑戦したムービーを、YouTuberのMetroByte氏が公開しています。
Installing Windows 95 on a 3ds and Trying to Make Music with it - YouTube
Nintendo 3DS runs Windows 95 via DOSBox - but takes hours to boot | Tom's Hardware
MetraByte氏は、MS-DOS環境を再現するエミュレーターのDOSBoxをニンテンドー3DS向けに開発した「dosbox-3ds」を使い、ニンテンドー3DS上でWindows 95を動作させようとしました。目的は、「Newニンテンドー3DSのWindows 95で音楽制作をしてみる」です。
使用したハードはNewニンテンドー3DS。Windows 95は4MBのRAMで動作するように作られており、256MBのRAMを搭載するNewニンテンドー3DSでも問題なく動くはず。
バージョンの違いで苦労はあったものの、ひとまずdosbox-3dsの起動に成功しました。
ディスクイメージと1GBの仮想ストレージをマウントし、DドライブでDOSを起動します。
続いて、CドライブにWindows 95をインストールします。
インストールにはかなりの時間がかかる模様。
Windows 95のセットアップ画面が表示されました。
セットアップを進めていく間に、バッテリーが切れてしまいそうだとMetraByte氏。
認証キーを入力。MetraByte氏によれば、認証キーは「合法的に入手したもの」だとのこと。
しかし、ユーザー名を登録したところで「システム検出のエラー」が発生。
Windows 95のセットアップウィザードが落ちてしまいました。
DOSの設定を調整してから、インストール作業を再開。30分かけてようやく先に進むことができました。
その後も何度かセットアップをやり直し、なんとかマウスカーソルが表示され、動かすことに成功する段階に到達。
かと思いきや、何のデバイスも接続していないのに「ハードウェアやプラグ&プレイのデバイスをセットアップ中」というメッセージが表示されました。
そして、ブルースクリーン。再起動してもレジストリエラーが表示されたため、MetraByte氏はここでいったん作業を中断します。
5日後、再びWindows 95のセットアップにチャレンジしてみると、今度は何の問題もなくセットアップを続けることができたとのこと。
Windows 95のデスクトップがNewニンテンドー3DSの画面に表示されました。
MetraByte氏は喜びながらInternet Explorerを起動しますが、動作が不安定なのでそのままフリーズしてしまい、再起動するはめに。
再起動後、デスクトップの背景を変更することには成功。MetraByte氏は、3D迷路のスクリーンセーバーを起動しようとします。
しかし、やはりエラーが表示されてWindows 95がシャットダウンされてしまいました。
電卓は問題なく動作します。
メモ帳もOK。
MSペイントも起動に成功。絵を描くことはできますが、かなり処理が重くなった上に謎のエラー音が鳴り響く事態に。
その後、メモリ不足でこうした問題が起こると考えたMetraByte氏は、Windows 95への割り当てメモリを32MBまで増やし、音楽制作ソフトのAbleton Liveをインストールすることに成功。
ソフト自体の起動にはかなり手間取ったようで、アップデートディスクをインターネットオークションで入手し、ついにAbleton Liveの起動にたどりつきます。
しかし、楽曲のファイルを読み込んで再生しようとすると、またもやブルースクリーンが表示され、Windows 95がクラッシュしてしまいました。
MetraByte氏は「Newニンテンドー3DSでWindows 95は実行できますが、それ以外のものはうまく実行できません。将来的にはできるようになるかもしれませんが、とにかく今はまだうまくいきません」とコメント。IT系ニュースサイトのTom's Hardwareは「OS自体は機能しているようなので、最も軽量なソフトウェアであれば実行できるかもしれません」と述べています。