「元男の子YouTuber」の青木歌音さんは10月15日、自身のYouTubeを更新。長期療養になった経緯と心臓の精密検査の結果を明かしました。(サムネイル画像出典:「青木歌音 / Kanon Aoki」)

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「元男の子YouTuber」の青木歌音さんは10月15日、自身のYouTubeを更新。長期療養になった経緯と心臓の精密検査の結果を明かし、反響の声が寄せられています。

【実際の画像:青木歌音、長期療養中の様子を語る】

「ここまで休んだのYouTube人生約10年で初めてです」

青木さんは『【ご報告】検査結果が出ました。1ヶ月間休止してしまい申し訳ございませんでした』と題した動画を公開。9月17日以来、約1カ月ぶりの動画投稿となったことについて「ここまで休んだのYouTube人生約10年で初めてです」と話し、「ずっと苦しかったです。何が苦しかったかと言うと、本当寝たきりの状態になってしまって、歩けなくなって、死を覚悟しました」と明かしました。青木さんの身に一体何があったのでしょうか。

青木さんは、昨年「アナフィラキシーショック(重症のアレルギー反応)」によって気絶したことをきっかけに、心臓の鼓動が早くなったことに悩んでいたと告白。気絶の経験がトラウマになってしまい、心拍数が1分間に110回ほど(健常者の平均は60〜100回ほど)になってしまったそうです。青木さんはパニック障害や自律神経失調症などを疑い、精神科を受診。そこで処方された「ロラゼパム」という抗不安薬が「地獄」の始まりだったと言います。

「私死ぬかも」青木さんを襲った恐怖とは

「ロラゼパム」を飲み始めた青木さんですが、心拍数は変わらず。3週間ほど飲んでも効果が表れなかったため、飲むのを止めたところ「離脱症状」(めまい、吐き気、心拍数増加、幻覚など)を引き起こしてしまいました。本来、抗不安薬を止める場合は少量ずつの減薬が必要ですが、それを知らなかった青木さん。断薬2日目から、さらなる恐怖が待っていました。嘔吐や手の震えが始まり、心拍数も毎分160回ほどに。この時に「私死ぬかも」と覚悟したそうです。

離脱症状を抑える方法は「もう1回同じ薬を飲むこと」。しかし、青木さんは「一生こっから(投薬治療から)抜け出せないじゃん」と思ってしまい、離脱症状に耐えることを選択しました。青木さんの場合は、1〜2週間ほどで離脱症状は治まると説明を受けたようです。そこからは幻覚やけいれんとの戦いの日々。青木さんは、あまりのつらさからベッドの上で泣いていたそうで、「こんなつらい10日間なかった」と振り返りました。

血液検査&心電図の結果……

そこから10日ほど経ち、吐き気やめまいといった症状は「急激になくなった」という青木さん。医者の知人に相談し、精神科ではなく心臓の検査ができる別の病院を受診しました。血液検査と24時間ホルター心電図をしたところ、大きな病気は見つからなかったものの、「バセドウ病」に代表される甲状腺系の自己免疫疾患のリスクがあることが判明(バセドウ病と診断されたわけではない)。結果的に青木さんは、パニック障害や自律神経失調症などではありませんでした。

そこで処方された「アテノロール」(血圧を下げ、頻脈を抑える効果あり)という薬を飲み始めると、症状が劇的に改善され、心拍数も平均値を推移するように。青木さんは「ちゃんと調べてから薬を選んだ方がいいと思います」「健康が1番大事ですよ」と呼びかけています。また、今後のYouTube活動については「徐々にペースアップして、今まで通りにYouTubeの動画投稿していきたいと思います」と語りました。

ファンからは「無事が確認出来て良かったです」「とりあえず更新されて安心しました」「めっちゃ心配してました」「お大事にしてください」「優しく見守ってますね」「ほんとに無理しないで」「とにかく原因が分かり改善され、回復傾向になって良かったです」「薬って合わないと本当に怖いですよね」などの声が寄せられています。

青木さんプロフィール

チャンネル登録者数50万人を超える人気YouTuberの青木さん。普段は、自身が患う「性分化疾患」についての話や「元男の子」ならではの企画などを投稿しています。

青木さんは、9月17日に『動画投稿が出来ない理由』と題した動画を公開。「心臓が悪くて全然動画投稿ができませんでした」と明かしていました。ひとまず、心臓の症状は改善傾向にあるようなので、このまま健康に過ごせるといいですね。
(文:堀井 ユウ)