警察庁は17日、警察官が制服の胸部などに装着するウエアラブルカメラを来年度、一部の都道府県警で試験導入すると発表した。

 職務質問や交通違反の取り締まりなどの際、職務が適正に行われているか検証するのが主な目的という。

 今後、運用要領を策定し、導入する警察を選定する。試行結果を踏まえ、全国での導入についても検討する。

 運用案によると、対象となるのは、パトロールや職務質問に当たる地域警察官▽交差点などで交通違反を取り締まる警察官▽花火大会などの雑踏警備をする警察官。

 撮影は任意の警察活動として行い、装着したカメラの赤いランプを点灯させたり、腕章を着けたりして相手に撮影していることを知らせる。場所は屋外や不特定多数が出入りする場所に限定。被害相談を受ける際や、個人宅に入る際などは撮影しない。