千賀滉大の再先発はあるか NY放送局が可能性を言及 前回は30球での屈辱降板「外れる雰囲気もまだない」

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千賀の残りシーズンの登板はあるのか、注目となる(C)Getty Images

 千賀滉大(メッツ)は、再びドジャースとのナ・リーグ優勝決定シリーズのマウンドに立つことが出来るのだろうか。

 去る10月13日、敵地での第1戦に先発した右腕は、1回1/3を2安打3失点、4四球と荒れた内容でKOされた。特に制球面で苦しみ、1回は大谷翔平を打ち取った後に3者連続四球でピンチを招いて失点。30球を投げ、ストライクはわずか10球に終わった。

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 地元メディアからも厳しい視線にさらされた右腕だったが、ニューヨークの地元局『SNY』は「現時点ではナ・リーグ優勝決定シリーズの出場選手登録から外れそうな気配はない」と15日に報じた。

 同局のアンディ・マルティノ記者によれば、メッツは千賀の次回登板について何の決定も下していない。それでも「26人のベンチ入りメンバーから外れる雰囲気もまだない」と指摘。「球団は公式に、センガは健康な選手であり、故障によってチームを離脱することについては議論もされていない」と現状について説明した。

 今季の千賀は開幕投手の最右翼に期待されながら、キャンプから右肩や左ふくらはぎ、右上腕三頭筋などの数々の故障に悩まされてきた。メッツの番記者たちは、第1戦の登板にまず新たな故障や再発を疑ったが、千賀自身も降板後に「投球フォームのメカニックの問題」と地元メディアに対して口にしていた。カルロス・メンドーサ監督も試合後の会見で「センガは身体の状態に関しては何の問題もないと話していた」と明かしている。

 現状ではメッツの先発ローテーションは、16日(日本時間17日)の第3戦がルイス・セベリーノ、17日(日本時間18日)の第4戦がホセ・キンタナと予定されている。千賀に何の問題もないのであれば、18日(日本時間19日)の第5戦に中4日で先発する可能性があることを、「SNY」は指摘した。

 また同時に、千賀が第5戦に投げないのであれば、デービッド・ピーターソンを代役候補の一番手に挙げた。第1戦では3番手で登板し、2回1/3を4安打3失点だった左腕。レギュラーシーズンでは全て先発で21試合に登板し、10勝3敗、防御率2・90という数字を残した29歳だ。ポストシーズンでは救援に回り、ここまで4試合で1勝0敗1セーブ、防御率2・08。「ただしピーターソンが先発した場合には、ブルペンの貴重な左を1枚失うことになる」とも付け加えた。

 千賀の状態、次回登板の行方は果たしてどうか。メッツは第2戦を7−3でものにして、シリーズを1勝1敗のタイに戻した。4連敗での敗退はなくなり、千賀が投げる可能性が残されている第5戦まではシリーズは少なくとも続くことは確定している。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]