15日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=149円20銭前後と前日に比べて56銭程度のドル安・円高で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=162円56銭前後と同81銭程度のユーロ安・円高だった。

 米連邦準備制度理事会(FRB)が緩やかなペースで利下げを実施するとの見方が続き、主要通貨に対してドルは堅調に推移したものの、ドル円相場に関しては1ドル=150円の上抜けに至らなかったことから、短期筋によるドル買い・円売りポジションが巻き戻される格好となった。この日発表されたニューヨーク連銀製造業景況指数が前月から悪化し、市場予想を下回った。米国景気に対する慎重な見方を強めたほか、イスラエルがイランの石油関連施設を攻撃の標的としない可能性があると一部で報じられたことなどを背景に米原油先物相場が急落した。これらを受け米長期金利の上昇が一服。ドル円相場は一時148円80銭台まで軟化したが、今後の米経済指標などを見極めたいとのムードもあって、下値を探る姿勢は限定的となった。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0893ドル前後と前日に比べて0.0016ドル程度のユーロ安・ドル高だった。

出所:MINKABU PRESS