20th Century-Fox/Photofest 写真:ゼータイメージ

写真拡大

キアヌ・リーブス&サンドラ・ブロック主演、1994年の人気アクション映画『スピード』が製作30周年を迎えた。ふたりには、“もしも長年の時を経て続編を製作するなら?”というアイデアがあるようだ。

『スピード』はキアヌ演じるジャックたちロサンゼルス市警察SWATが、デニス・ホッパー演じるテロリストとの攻防を繰り広げるアクション・スリラー。速度が時速50マイル(約80km/h)以下になるとバスが爆発するとの通告を受け、ジャックたちは乗客のアニー(サンドラ)とともに危機へと立ち向かっていく。世界的ヒットを博したが、続編『スピード2』(1997)にキアヌは出演せず、サンドラのみ続投した。

10月9日(現地時間)、『スピード』30周年記念の特別上映会とQ&Aセッションが開催され、キアヌ、サンドラ、ヤン・デ・ボン監督が再会を果たした。そこで『スピード3』の可能性について質問が出ると、サンドラは自身のアイデアをこう語った。

「老人版です。スピードは出ませんよ。」

キアヌも同じくエイジングをネタにして、「引退」というテーマを提案。ちなみに以前同じ質問をされた際も、サンドラが「老人ホームへの帰り道の話とか?」と、2人で老人に扮したトークを繰り広げていた。

一方、ヤン・デ・ボン監督は、第3作を作るなら「(当時とは)異なる映画になると思う」とコメント。その上で、キアヌ&サンドラと一緒に仕事できたら「素晴らしいでしょうね」と語った。

質問には明るく答えたサンドラだが、現在のハリウッドで第3作が製作される可能性は低いと考えているようだ。実現できる唯一の人物はデ・ボンだけとしつつ、それでも製作にゴーサインが出るかどうかは疑問だという。「今の彼は優しくて穏やかで、まるで私の覚えている人とは別人のよう」といい、撮影当時の印象を語った。

「彼はエネルギーとアイデアをまとめあげ、観客が求めるものを知り、それを全員に要求した人。そして、全員がそれに挑んだのです。ヤンの頭脳と才覚が発揮される映画は、全員に多くを要求しますから、今の業界がそれを許容し、勇気を持って実行できるのかが私にはわからない。私が間違っているのかもしれませんが、観客に十分に満足してもらえるのかがわからないんです。」

Source: