外野でキャッチボールする又吉(撮影・西田忠信)

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 ソフトバンクの又吉克樹投手(33)と田浦文丸投手(25)が秋季教育リーグ「みやざきフェニックス・リーグ」での再調整を命じられたことが12日、分かった。この日は本拠地みずほペイペイドームで行われた全体練習に参加したが、今後は1軍ブルペン陣が不測の事態に陥ったときに備えて宮崎で実戦登板を重ねる方向だ。

 又吉はプロ11年目の今季、開幕から中継ぎの一員としてシーズンを1軍で投げ抜き、自身3年ぶり、中日からの移籍後では最多となる40試合に登板した。9月18日の日本ハム戦(みずほペイペイドーム)では史上110人目のプロ通算500試合登板も達成するなど高い経験値を武器にブルペン陣を支えてきたが、1勝6ホールド、防御率3・54の成績に終わるなど本来の力を発揮できずにシーズンを終えていた。

 左のワンポイントとして期待された田浦は左肩のコンディション不良などに悩まされ、1軍では4試合の登板で防御率2・45と不本意な成績に終わっていた。16日のクライマックスシリーズ・ファイナルステージ開幕まで1週間を切っての離脱に「(悔しさは)もちろん、あります」と正直な胸の内を明かしながらも、フェニックスリーグでの取り組みについて「直球は良くなってきているので、スライダーで空振りを取れるように。スライダーで空振りとカウントを取れたらもっと(実力は)伸びるはず。倉野(投手)コーチからも左(打者)にもチェンジアップを投げられるようにと言われたので、そこもやりながら状態を上げていきたい」としっかり前を見据えた。