宮迫博之

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 元雨上がり決死隊の宮迫博之(54)が地上波テレビ番組への復帰を果たした。出演したのは10月7日深夜に放送されたテレビ埼玉の「Beauty Man〜宮迫博之イケおじ宣言〜」で、その出来映えを東京キー局のテレビマンに聞いた。

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 番組冒頭、スタッフから呼び出された宮迫が登場し、テーブルに着く。

スタッフ:お知らせがありまして、以前ご相談したテレビの企画、テレビ埼玉さんで決まりました。

宮迫:えっ! マジっすか!?

 驚きつつも素直に喜びを露わにした宮迫は、元相方の蛍原徹(56)にもこの件を伝えるつもりだと発言。テロップでは《宮迫が話題のフィットネスや美容体験を通してイケおじを目指す番組》と紹介された。民放プロデューサーは言う。

宮迫博之

「スタッフの発言から、この番組を放送しているテレ玉が番組制作に全く関与していないことがわかります。いわゆる“完パケ”、完全持ち込み企画の番組で、場所代とも言える電波料をもらって流しているだけでしょう」

 今年5月、宮迫が千葉テレビで復帰とフライング発表して番組が流れた時も“完パケ”番組と報じたメディアがあった。今回は無事放送されることとなったが、どのくらいお金がかかるものなのだろう。

「ダイエット企画は3カ月間、宮迫に密着するようですから、1クール13本として1本当たりの制作費200万円、電波料100万円、総額4000万円といったところでしょう」

 エンディングのテロップには《制作協力:サムライパートナーズ》《制作著作:BACKS,》とあった。

「サムライパートナーズは宮迫の盟友であるYouTuberのヒカル(33)のマネージャーが取締役を務める会社です。BACKS,という会社は寡聞にして存じません」

 この番組、不思議なことに、放送中、1度もCMが流れなかった。

愛想を振りまく宮迫

「27分間、本編を流しっぱなしでしたね。それどころか、業界で言うところのCC(番組のオープニング前に放送するCM)もHH(番組のエンディング後に放送するCM)もありませんでした。番組終了後に《この番組は「REDEN」の提供でお送りしました》とアナウンスされただけでした」

 どんな会社なのだろう。

「男性用育毛剤の商品名です。この育毛剤を販売する会社の1社提供ですから、そこがお金を出していることになります。宮迫はこの育毛剤のネットCMに出演しているようです。彼はかつてバラエティ番組『芸人報道』(日本テレビ)のレギュラーを務めていましたが、その時は育毛シャンプーのアンファーの1社提供でした。どれだけ育毛に縁があるんでしょう」

 何やら変わった番組のようだ。その内容をどう見ただろうか。

「正直言って、5年ぶりの地上波復帰がよほど嬉しかったのか、宮迫がヘラヘラしすぎていました。愛想よくハイハイと笑顔を振りまき、毒舌もなく、特に面白いことを言うわけでもない。トレーナーのバズーカ岡田(44)のほうがよっぽど面白かった」

 バズーカ岡田こと岡田隆氏は日本体育大学の教授で、柔道全日本男子チーム体力強化部門長も務めたガチのトレーナーだ。ズボンのベルトの上に乗った腹を見せて筋トレをサボっていると言い訳する宮迫に、バズーカ先生はツッコみまくった。

すなわち死!

バズーカ:筋トレをやらないってことは、すなわちそのまま死を受け入れているのと同じですから!

バズーカ:トレーニングは体を鍛えると同時に精神も鍛えられる。たるみきった精神がどこまで反応するか。反応しなかったとしたら、生物としては死!

 現在、身長168センチ、体重69.8キロ、体脂肪率22.5%の宮迫。10年以上前にテレビ番組の企画で達成した体重62.5キロ、体脂肪率14.2%を目標にすることが発表されると、宮迫は「死んでしまう」と怖じ気づいた。これに対しバズーカ先生は、

バズーカ:このままいっても死んでますから!

 さらに、最終的な目標は過去を上回ることと宣言するとこう語った。

バズーカ:今までできたことと同じことができて何が楽しいんですか。今までできなかったことができるから人間って楽しいわけじゃないですか。それを捨てたら、すなわち死です!

「鍛え上げられたバズーカ岡田に対し、宮迫自身は腹の出た54歳のおっさんですから、絵柄的にも辛い。次週の予告で放送された美形フィットネス集団やレギュラーの元尼神インターの誠子(35)が本格的に登場すれば、少しはマシになるかもしれません」

 とはいえ、テレビ埼玉で深夜1時半スタート。今のところTVerでも見ることができない番組だ。キー局への復帰はいつになるのだろう。

「テレ玉の放送はケーブルテレビに加入しているか性能のいいアンテナでないと東京では見ることができません。埼玉県の人口730万人のうち0.1%が見たとしても7000人。宮迫のYouTubeチャンネルで番組が公開されましたが、それでは視聴者は増えませんから大きな話題にもならないでしょう。このままではキー局への復帰は難しいでしょうね」

デイリー新潮編集部