『おむすび』がスタートした橋本環奈(左)と2025年春に『あんぱん』が控える今田美桜

 9月30日から、橋本環奈がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説『おむすび』がスタートした。

 同作は、橋本の出身地と同じ福岡県からスタートし、ヒロインの米田結(よねだ・ゆい)が神戸、大阪へと移り住みながら栄養士の道を目指すという物語。

「今回の『おむすび』では過去最大規模の若手オーディションが実施され、菅田将暉さんの弟で知られる菅生新樹さん、ギャルタレントのみりちゃむ(大木美里亜)さん、元ハロプロの田村芽実さんなどが選ばれたことが明かされています。

 しかし、毎回、話題になるヒロインオーディションについては実施されず、橋本さんの“狙い撃ち”でオファーがなされました。2022年末、2023年末と橋本さんは『NHK紅白歌合戦』の司会を務めており、司会経験者が朝ドラに出演する“逆の流れ”は異例のことです」(芸能記者)

 今後の連続テレビ小説では、2025年春放送予定の『あんぱん』でも、すでに知名度のある今田美桜のヒロイン起用が決まっている。しかし、今田についてはオーディションを経て、決定したという。

「たしかにオーディションは実施されましたが、今田さんに非常に有利だったのは間違いないでしょう」と話すのは、ある芸能事務所関係者だ。彼が続ける。

「2023年9月に『あんぱん』のオーディションは告知されていましたが、ちょうど実施時期に今田さんが主演を務めていたドラマ『いちばん好きな花』(フジテレビ系)が放送中でしたからね。

 実際、ある女優がオーディションの課題を完璧にこなし、手応えを感じて小さくガッツポーズを作り、意気揚々と面接部屋から出て歩いていたところ、廊下で今田さんとすれ違って愕然とした、と明かしていたのを耳にした人もいます」

 そんな“残酷な現実”を突きつけられる朝ドラのヒロインオーディションだが、どのような内容の課題が与えられるのか。

「多くは、すでに決まっているドラマのワンシーンを演じさせられることが多いです。その演技を見て、ディレクターやプロデューサーが、その人を具体的なヒロイン像に当てはめることができるかがカギになります。

 具体的に言うと『生き別れた父親を発見したときの演技をしてください』という課題に対して、どんなセリフが出てくるか、といったことを見るんです。その人がどんなアクションをするかも大切な判断点になります。

 緊張せずに、どんなアドリブができるのか。機転がきくか、反応や頭の回転とかも見られるわけです。生半可ではできませんね」(同前)

 今回、オーディションなしに“当て書き”で起用された橋本。『おむすび』は将来、傑作と呼ばれるドラマになるのだろうか。