【漫画】急に帰省しなくなった息子 来年こそは…一人暮らしの父が準備した食事が切ない 作者語る
お盆のシーズンになると、遠方で過ごす家族が帰ってくるのを楽しみにしている人も多いだろう。もちにゃみ(@mochinyami)の作者ChaesoさんがInstagramに連載中の漫画のひとつ「今日からお世話になります」は、息子がお盆に帰ってくるのを楽しみに待つおじいちゃんの話だ。
【漫画】お盆前に息子からの里帰りを断る電話…哀愁漂う おじいちゃんの背中 ~本編
お盆休み、帰郷するはずだった一人息子の家族から帰れなくなったと連絡が入る。電話を切って振り返ると、息子家族のために張り切って準備した料理がテーブルの上にズラリと並んでいる。おじいちゃんは無言でその光景を見つめ、キッチンを出て窓辺に座り込みぼんやりと外を眺めた。言葉はないが、哀愁漂う背中はおじいちゃんの心境を物語っている。
おじいちゃんはそのままウトウトと眠ってしまうのだが、日が沈みかけた頃、そこへひょこっと現れたのが猫のもちにゃみだ。美味しそうな匂いに引き寄せられて、部屋の中へ入っていってしまう。
家の中から聞こえる物音に目を覚ましたおじいちゃんが食卓へ行くと、まるで自分の家かのようにくつろいで料理を美味しそうに食べているもちにゃみの姿が。幼い頃の息子と重なり、おじいちゃんは自然ともちにゃみを受け入れ、食事を共にすると言う話。
この漫画に「大事なことは失ってから初めて気付く。気付いた時にはもう遅いのに」「息子だけでもお盆じゃなくても会いにいけばいい。お父さんかわいそうすぎる。せつない」といったコメントが寄せられた一方で「おじさんを救ってくれてありがとう」「ほんとにいいお話で泣いちゃう」など感動の声も多く集まった。
切なくて、でもほっこりするこの漫画について、もちにゃみ(@mochinyami)の作者Chaesoさんに話を聞いた。
ー猫のもちにゃみちゃんにはモデルがいるのでしょうか
実は私が飼っている猫が2匹いるのですが、その中の1匹が無意識にもちにゃみのキャラクターの原型となっているように感じます。ぽっちゃりしていて、とてもかわいくて無敵な子です。
ーコメントに「切ない」「泣いちゃう」などの意見が多くありましたが、このストーリーを描いた背景について教えてください
私の祖父は祖母を先に亡くし、田舎で一人暮らしをしています。私が帰省するといつも美味しいご飯を作って待ってくれるのですが、頻繁に会いに行けず申し訳なく思っていました。しかし、ある日どこからともなく小さなワンちゃんが祖父の家に現れ、そのまま飼うことになりました。
祖父はそのワンちゃんのお世話をするうちに笑顔が増え、元気になりました。今では一人暮らしの高齢者も多い中、偶然にでも一緒に過ごせる小さな命に出会うことで心が明るくなり、幸せを感じるのではと思い、このストーリーを描きました。
(よろず~ニュース特約ライター・夢書房)