初の超大口径硬岩掘削機「江漢先鋒号」がラインオフ―中国
南水北調(南方地域の水を北方地域に送り水不足を解消するプロジェクト)中線の引江補漢(長江三峡ダムの水を漢江へ送る)工事初の超大口径硬岩掘削機「江漢先鋒号」が26日午前にラインオフしました。これは引江補漢工事が間もなく発破掘削法とトンネルボーリングマシン(TBM)を組み合わせた工事段階に入ることを示しています。
硬岩掘削機「江漢先鋒号」は掘削面の直径が12.23メートルで、総重量は2800トンに達します。「江漢先鋒号」は9カ月余りをかけて製造され、検収終了後は南水北調中線の引江補漢工事のトンネル掘削に使用されます。
引江補漢工事は長江の三峡ダムと漢江の丹江口ダムを結ぶもので、沿線は地質条件が複雑で、施工には高い難易度が伴います。設計者はプロジェクトのためにカスタムメードし、カッターヘッドの構造強度やスマート掘削システムなどの面での多くの革新と実践的措置を施し、国産トンネル掘削機の大深度での長距離の送水工事での使用に効果的な事例を提供しました。
中国南水北調集団江漢水網建設開発有限公司の周陽宗チーフエンジニアは「引江補漢工事の硬岩掘削機を使った掘削区間は全長123キロあり、硬岩掘削機10台を投入する必要がある」と述べました。(提供/CRI)