ドジャースの大谷翔平【写真:ロイター】

写真拡大

ドジャースが地区優勝

 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は26日(日本時間27日)、本拠地パドレス戦に「1番・DH」で出場し、決勝打を含む5打数3安打1打点で地区優勝を決めた。7回の右前打で勝ち越し、7-2の快勝。殊勲の一打に右翼席の米ファンは「彼がドジャースに来てくれて本当によかったな!」と狂喜乱舞した。

 打球が一、二塁間を抜けた瞬間、右翼席全員が三塁コーチになった。2-2に追いついた7回、なおも1死一、二塁。今、最も頼れる打者・大谷を迎えた。内野も外野もファンが立ち上がる。拍手で迎えられると、しぶとく右前に運んだ。米ファンたちは「回れ! 回れ!」と一斉に腕を回す。ビールがこぼれたってお構いなし。二走が生還し、決勝点をもぎ取った。MVPの大合唱だ。

 直後に右翼席のファンに話を聞くと、「彼がドジャースに来てくれて本当によかったな! アナハイムでは見られないだろ?」と大興奮。別のファンたちもビールを片手に「これぞMVPだ!」「彼がエンジンをかけた」と拍手喝采だ。続くベッツの2点適時打でこの回一挙5得点。逆転で本拠地のファンを喜ばせた。

 決勝打に塁上で叫んだ大谷。8回には松井裕樹から左前にポトリと落ちる二塁打を放った。今季400塁打に到達。初のシャンパンファイトでずぶ濡れになり、「ずっとやりたいと思っていた。優勝できてよかったという幸せな気持ち。(目が)痛かった」と笑った。

 ドジャース1年目の今季、大谷は開幕からチームを牽引。史上最多の「50本塁打&50盗塁(50-50)」を達成するなど、打者専念のシーズンでチームを盛り立てた。53-56まで伸ばし、レギュラーシーズンは残り3試合。自身初のプレーオフでも活躍が期待される。

(THE ANSWER編集部)