19日(現地時間)、ショーン・コムズが恋人に暴力をふるったことに対して謝罪している。[インスタグラム キャプチャー]

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2000年代初期「パフ・ダディ」という芸名で活動していた有名ラッパー、ショーン・ディディ・コムズ(55)が米国ニューヨーク・ブルックリン刑務所の大物犯罪者収監区域に仮想通貨の大物サム・バンクマン=フリードなどと共に収監されているとニューヨーク・タイムズ(NYT)が24日(現地時間)、報じた。

コムズは先週、性売買や性的暴行などの容疑で起訴・拘束された。バンクマン=フリードは昨年から拘束状態で裁判を受けていて1審で25年刑が宣告された状態だ。1審宣告後、バンクマン=フリードは控訴審の間ブルックリン拘置所に収監してほしいと要請した。

ブルックリン刑務所にはホンジュラス元大統領、メキシコ元公共安全長官など大物も収監されている。

1200人が収監されているブルックリン刑務所は過多収容と劣悪な施設で悪名高い。7月、同所の収監者の1人がけんかをして死亡する事件が発生した後、死亡収監者の弁護人は「地球上の地獄」と非難した。2019年には電気火災が発生し、収監者が暖房のない状態で過酷な寒さに耐えなければならなかった。

しかしコムズの弁護士マーク・アニフィロ氏は「ブルックリン刑務所職員がコムズを最大限サポートしていて弁護士が裁判の準備に尽くすことができている。彼らに感謝する」と明らかにした。

コムズは5000万ドル(約71億7150万円)の保釈金を納付して24時間監視チームを運営する条件で保釈を請求したが、裁判部はコムズが証人に不利な証言をしないように働きかける恐れがあるとしてブルックリン拘置所に収監するように命じた。

コムズは自身の名声を利用して性売買および犯罪組織の計画の一つとして女性たちを性的非行に加担するよう強要して、自分の事業体を利用して女性と男性たちを性的なイベントに参加するように強要した容疑がもたれている。

検察はコムズが少なくとも16年前から女性を搾取するための犯罪組織を運営していたことを明らかにした。コムズは性的虐待のほかにも殴ったり蹴ったりすることはもちろん、髪の毛を引っ張ったり物を投げつけたりするなどの方法で女性を言語的、身体的、情操的に虐待した容疑がもたれている。また、犯行を秘密として維持するために職員には贈賄はもちろん放火や拉致のような暴力を使った容疑ももたれている。

コムズはまた、過去に自分のミュージックビデオ(MV)に出演した女性ジョイ・ディッカーソン・ニールから性的暴行容疑で民事訴訟を起こされ、今年5月には2016年3月ロサンゼルス(LA)のあるホテルの廊下で元交際相手に対して容赦なく暴行を加えている様子が映った防犯カメラの映像が公開されて論争を巻き起こした

コムズが3件の容疑で有罪判決を受ければ少なくとも15年懲役刑から最高で終身刑を宣告される可能性がある。

コムズに対する当局の捜査事実は3月に国土安全保障省捜査局要員がフロリダ州マイアミビーチにある彼の自宅を急襲して明るみになった。控訴状によると、当時の捜索で麻薬や潤滑油1000本、シリアル番号が毀損されたAR−15小銃が見つかった。