休日は必ず「ドライブデート」なので、彼に燃料費が心配で聞いてみると「そんなの気にしたことないよ」と言います。実際のガソリン代ってそんなに安いのですか?

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近年、エネルギー料金の高騰が続いていますが、ガソリンも例外ではありません。経済産業省 資源エネルギー庁によると、2020年8月~2024年7月にかけて、レギュラーガソリンの価格はおよそ40円/リットルも上がっています。仕事や趣味で車を運転することが多い人にとって、影響は大きいものになるでしょう。 そこで本記事では、ガソリン代が生活に与える影響について解説していきます。

ガソリン代は車の燃費性能が重要

実生活のガソリン代は、ガソリン価格だけでなく車の燃費性能にも大きく左右されます。例えば、1リットルあたり15キロメートルのミニバンと30キロメートルのコンパクトカーを比べると、単純計算でガソリン代が2倍異なります。燃費性能は車に搭載されているエンジンや車体重量によって変わるため、低燃費の車ならガソリン代を安く済ませられるでしょう。
近年ではハイブリッドカーが多く販売され、ハイブリッドカーを利用すればガソリンの消費を抑えて走行できます。また環境への配慮から、全グレード共通でハイブリッドエンジンに統一する車種も増えてきています。最近、新車を購入した人は、低燃費車両の可能性が高いでしょう。
 

ガソリン代が実生活に与える影響はどれくらい?

ガソリン代は、「ガソリン価格×走行距離÷車の燃費」で計算できます。経済産業省 資源エネルギー庁によると、2024年9月9日時点のレギュラーガソリンの価格は174.5円/リットルです。この単価から、燃費性能が異なる3車種で10キロメートル走行した場合のガソリン代は、以下のとおりです。

●16キロメートル/リットルのミニバン:109円
●25キロメートル/リットルのコンパクトカー:70円
●36キロメートル/リットルのコンパクトカー:48円

上記の数値を見ると、燃費性能の悪い車でも、10キロメートル走行した場合のガソリン代は100円程度で済むことが分かります。100キロメートルの場合は1090円、300キロメートル走行した場合は5453円です。このように燃費性能や移動距離によりますが、毎週、月4回程度となると生活への影響は大きいと考える人もいるでしょう。
ただし、ガソリン料金は地域やガソリンスタンドによって変動するものです。また、車のカタログに記載されている燃費と、実際の燃費は異なるといわれています。そのため、上記の金額はあくまで目安である点に注意してください。
 

今後のガソリン代を気にするならハイブリッドカーがおすすめ

「低燃費」とされる車には、多くの場合ハイブリッドエンジンが搭載されています。これはエンジンに電動モーターを搭載して、ガソリンと電力の2つのエネルギーで車を駆動するシステムです。動力をガソリンだけに依存せず、消費量を抑えられます。
ただし、ハイブリッドカーだからといって必ずしも低燃費とはかぎりません。悪路走行が得意な本格派のSUVや、車体重量があるミニバンなどが代表的なものです。これらはハイブリッドエンジンを搭載していても、高燃費なケースがあります。
また、同じ車種でもグレードにより燃費性能が大きく変わることもあります。搭載されるエンジンや装備が異なれば、燃費性能に大きな差が生じます。そのため、車選びの際には、主要諸元表で性能を確認して比較してみてください。
 

ガソリン以外の値上げに備えよう

値上げが相次いでいるのは、ガソリンだけではありません。エネルギー価格の高騰により、電気やガス、水道などの価格も上がっています。また、エネルギー価格の高騰は企業の生産コストを上げるため、物価の上昇が避けられません。
短い距離移動でのガソリン代は大した出費ではないように見えますが、長距離の移動や使用頻度が増えれば、生活への影響は大きいといえるでしょう。車の維持費が生活を圧迫しそうなら、低燃費のハイブリッドカーへ乗り換えるのもおすすめです。
 

出典

経済産業省 資源エネルギー庁 石油製品価格調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー