ステージ上で受賞スピーチを披露したアンナ・サワイ
 - Kevin Winter / Getty Images

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 現地時間15日、米テレビ界最高の栄誉とされる第76回エミー賞の授賞式がロサンゼルスで開催され、「SHOGUN 将軍」のアンナ・サワイ(32)が主演女優賞(ドラマ部門)を受賞した。アンナは初ノミネートにして、日本人女性として初の同賞受賞という快挙を成し遂げた。

 「SHOGUN 将軍」は、真田広之が主演・プロデュースを兼任し、作家ジェームズ・クラベルのベストセラー小説を映像化した戦国スペクタクルドラマ。天下分け目の「関ヶ原の戦い」前夜を舞台に、歴史上の人物にインスパイアされた主人公・吉井虎永(真田)ら戦国武将たちの陰謀と策略渦巻くドラマを、ハリウッドの壮大なスケールで描き出す。

 アンナが演じたのは、虎永の家臣・樫木藪重の領地に漂着したイギリス人航海士・按針の通詞(通訳)を務める戸田鞠子。主君である虎永に忠義を尽くす一方で、“謀反人の娘”としての立場に苦しむという難しい役どころを、繊細かつパワフルに演じきった。

 ニュージーランド生まれ・東京育ちのアンナは、2013年から女性ダンス&ボーカルグループ「FAKY」のリーダーとして活動し、2018年にグループを卒業。その後は、俳優業に専念するため海外に拠点を移し、映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』やドラマ「モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ」で主要キャストに抜てきされた。「SHOGUN 将軍」で世界にその名を轟かせた彼女は、見事ハリウッドスターの仲間入りを果たした。

 主演女優賞(ドラマ部門)にはアンナのほか、ジェニファー・アニストン(「ザ・モーニングショー」)、リース・ウィザースプーン(「ザ・モーニングショー」)、キャリー・クーン(「ギルデッド・エイジ -ニューヨーク黄金時代-」)、マヤ・アースキン(「Mr. & Mrs. スミス」)、イメルダ・スタウントン(「ザ・クラウン」)がノミネートされていた。(編集部・倉本拓弥)

SHOGUN 将軍」ディズニープラスの「スター」にて独占配信中