【泰 梨沙子】【独占インタビュー】「何を僕に期待してるんだ」…東出昌大が明かした「アンチコメントへの本心」と「後輩女優への思い」

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いざ関東近郊の山へ

「こんな遠方まで来ていただいて、手ぶらでお帰りいただくのも心苦しいという一念から、言葉を紡ぐんですけれども……」

そう話すのは、今年8月、元女優の松本花林さん(25歳)との再婚を発表した俳優の東出昌大氏(36歳)だ。子宝に恵まれたことも明らかになり、世間の関心が高まっている。

東出氏といえば、女優の(38歳)と2015年に結婚し、 3人の子どもを授かったが、2020年に女優の唐田えりか(26歳)との不倫が報じられた後、同年に離婚した。

その後、山での生活ぶりがテレビ番組で報じられると、一緒に出演していた花林さんを含む後輩女優3人は「東出ガールズ」と呼ばれ、「ハーレム生活」と揶揄されるようにもなった。

その一挙一動が何かと世間の注目を集めてしまう東出氏。今回筆者は、その東出氏が住む関東近郊の山で、直撃インタビューを行った。

本人はいま、世間の反応になにを思うのか――。

東出氏が住む場所

「この道は雨が降ったら土砂が流れてくるし、冬はタイヤに滑り止めチェーン3本は取り付けないと危ないね」

東出氏の住む山小屋に向かう細い山道をタクシーで移動していると、運転手からそんな説明を受けた。窓の外を見ると、道沿いに柵らしい柵はなく、一歩間違えれば転落しそうな上り坂が続く。

今回、東出氏には事前にメールで連絡は入れていたものの、アポは取れておらず、会えるかどうかは行ってみなければわからない“賭け”だった。そもそも東出氏が自宅にいないかもしれないし、運良くいたとしても、突然の訪問に取り合ってくれない可能性もあった。

しかし、普段はフリージャーナリストとして、東南アジアの社会問題を執筆している筆者が、まったく畑の違う「芸能記者」のような仕事を受けたのは、東出氏に聞いてみたいことがあったからだ。

東出氏の「恩人」現る

山道をしばらく走り、東出氏が住んでいるとされる場所に到着した。編集者からは「このあたりに住んでいる」という情報を得ていただけだった。見渡すだけで複数の山小屋があって、どこに行けばいいのか見当もつかない。

「この家にはもう人は住んでいないかな、この家も廃墟だね」

タクシー運転手からそんな説明を受けて、絶望的な気分になって車を降りると、向こうから初老の男性が歩いてきて、「こんにちは!」と声をかけてくれた。

「私はヒロセです! この土地一帯の管理をしている者で……」

名前を聞いて驚いた。ヒロセさんとは、東出氏に山小屋を貸すなどして、山での暮らしをサポートしてきた人物として知られていたからだ。

「でっくんは何でも答えてくれる」

「でっくんはさ、コソコソしないで、全部オープンにしてるんだよ! だから、あなたも聞きたいことがあるなら、でっくんの所に行って、直接聞いたほうがいいよ! たぶん、何でも答えてくれるからさ」

でっくんとは、東出氏の愛称である。ヒロセさんは、面倒見の良い気さくな方だった。

筆者が「東出さんを訪ねたいのですが、アポもないし、家がどこかも分からないんです…」と、まごまごしていると、

「いまはさ、違うメディアの取材が来てるんだよ! 聞いてきてあげるよ! ここに座って待ってな!」

なんとそう言って、バイクにまたがり、山の中に消えていったのだった。

ラフなTシャツ姿で現れた東出氏

そこから30分ほど待つと、バイクの戻ってくる音が聞こえた後、ラフなTシャツ姿の長身男性が現れた。東出氏だった。

東出氏は開口一番、

「遠方から来て頂いてありがとうございます。ただ、次の仕事があって出かけなければならないので、取材は受けられないんです」

という。

突然訪れた筆者に対しても腰の低い対応で、こちらが恐縮してしまう。「少しだけ」という条件で、話を聞けることになった。

筆者が聞きたかったのは、世間の東出氏に対する反応について、率直に何を思うのか? ということだ。

以前、東出氏の山での生活ぶりに密着したテレビ番組で、「後輩女優3人との交流の様子が放送されれば、ネットが荒れるのではないか」と心配するテレビスタッフに対し、

「荒れろ、荒れろ!」

と笑いながら言い放っていた姿が印象的だったからだ。

東出氏は一連のスキャンダルにより、芸能事務所から独立し、現在は自ら仕事を管理している。イメージ商売の芸能界で、世間の反発を買うような発言をすることは、芸能生命の命取りにもなりかねない。スキャンダルが忌み嫌われ、どんどん「漂白化」されていく現代社会で、東出氏が自分に正直に生きる姿が、珍しく思えた。

さらに、筆者はオーストラリアやタイといった国々に住んだことがあるが、日本人が芸能人に求める清廉潔白、品行方正の度合いは非常に高く感じられ、国外からネット上で炎上した芸能人に対する書き込みなどを見ていても、息が詰まるほどだった。

その渦中にいて、たびたび炎上を繰り返しながらも、我が道を進む東出氏とはどんな人物なのか。野次馬的な興味もあって、知りたいと思った。

アンチコメントへの思い

東出氏の再婚をめぐっては、ネットで批判的な意見も少なからず見受けられた。東出氏が出演した過去のネット番組で、「新しい家庭を持つことは全然考えていない」と、再婚の可能性を否定していたため、視聴者が「裏切られた」と感じたこともあったようだ。

それに対して、東出氏はこう語る。

「まず前提として、僕の生き方は、適宜、変わっていく。万人と一緒です。一緒なんですけれども、この職業の特殊性ゆえ、僕の発言というのが、記録として残るんですけれども、それはそれで、そういう職業だから。ただ、ネットの声、人の生き方にとやかく言っている人の声を聴くのは、あまりにも無駄すぎると思っていて。僕の生き方に『あの時、言っていたことと違うじゃないか』って、そりゃそうよ。人なんだから。変わることもあるよ(笑)」

さらに、アンチコメントに対しては、こんな持論を語った。

「何を僕に期待してるんだ。無理だよ、そんなの。しかも、匿名でぱーぱー言ってることの本当の意味っていうのは、僕の生き方に対して物を申したいのではなく、あなた(筆者注・アンチコメントしている人)自身の中に『他人を批評したい、しなければならない』という気持ちがあり、そうでなければ快楽を得られないという、あなた自身の状況から起因している書き込みなんだから。

私の人生になにか憤るのではなく、あなた自身の人生を生きていただきたいな。きっとそっちのほうが、僕は幸せだと思う。ネットの掲示板やコメント欄からは離れたほうがいいよ、とは思いますね」

2人の後輩女優へのエール

ネットニュースでは、「東出ガールズ」と呼ばれた後輩女優2人、さいとうなり(30歳)、烏森まど(27歳)についても、どのような心境なのか詮索するような記事があふれている。

それに対して、東出氏はこう語る。

「女性2人にはとっくに(再婚のことを)説明してます。浅薄なネットニュースとかが、東出ガールズとか、無駄なことを書き連ねますが、実際そんなことは全然ないですし。(後輩女優3人との)『共同生活』という言葉が出たときも、まったくそんなことは嘘でした」

「彼女たちを僕のプライベートな問題に巻き込んでしまったというのは、デマが出発点とはいえ、申し訳ないな、と思います。でも、彼女たちはこんなことで、芽を摘まれるほど、安い役者ではないですし、いい芝居をする実力者だと思っているので。今後、彼女たちの応援をしていただきたいと思います」

ヒロセさんによると、後輩女優2人は山にはおらず、近隣の市で暮らしているという。

本当の東出昌大とは

メディアや芸能関係者の間では、そのコミュニケーション力の高さや気配りの上手さから、「人たらし」とも呼ばれる東出氏。今回取材した山では、別のメディアの記者の子供にすっかり懐かれている姿が印象的だった。

「今は目の前の彼女、仲間、親しいオッチャンオバチャン、愛犬をただただ愛でる日々を送りたいと思っているだけです」(東出氏)

世間は、心の向くまま、己の道を行く東出氏を「わがまま」「自分勝手」と感じ、嫌悪感を抱くこともあるのかもしれない。

しかし、冗談を言って笑いながらヒロセさんと肩を組む東出氏の姿は、目の前にいる人につい真剣に向き合ってしまう、不器用でまっすぐな、ただの男なのだった。

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