ヤングなでしこ3戦13発…FIFAが激賞「パーフェクト」「素晴らしい」 U-20W杯で16強入り
U-20女子ワールドカップ、オーストリアとのグループ最終戦で2-0勝利
ヤングなでしこの愛称を持つU-20女子日本代表は、現地時間9月8日にコロンビアの首都ボゴタでU-20女子ワールドカップ(W杯)グループE組の最終戦オーストリア戦に臨み、FW土方麻椰の2得点で2-0の勝利。
3連勝での決勝トーナメント進出を決め、国際サッカー連盟(FIFA)は「終始、素晴らしいサッカーを披露した」と称えた。
24チームが出場する今大会は、A組からF組の各組上位2チームと、3位のうち上位4チームが決勝トーナメントに進出する。日本とオーストリアはともに2連勝で16強入りを決め、得失点差の関係から引き分け以上で日本が首位通過という状況で迎えた。
標高約2600メートルの高地で中2日の連戦を戦った。全体にメンバーをローテーション起用しながら戦っている日本は初戦で2ゴールのFW土方麻椰、この世代のエースFW松窪真心を同時スタメンに起用。合計11得点を奪った2試合ほど次々にゴール前に入り込んだわけではないものの、前半半ばからはかなりゲームを制圧して攻撃回数の多い展開に持ち込んだ。そして、前半38分にコーナーキックの2次攻撃からFW土方麻椰が先制点を奪い、1-0で前半を終えた。
後半に向け狩野倫久監督は3枚替えを実施。後半18分には前回大会にも飛び級で出場し、今夏にスウェーデン1部ハンマルビーIFへ移籍したMF天野紗を今大会で初起用するなど先を見据えた選手起用を見せた。しかし、ペナルティーエリア内まで切り込む場面も作ったが、なかなか追加点を奪うことはできず。逆に、クロスからシュートを許してヒヤッとする場面もあった。
それでも後半34分に土方が追加点を奪い、2-0で勝利した日本は3連勝でE組の首位通過を決めた。土方は「前半の早い時間帯で先制点を取れたらチームを助けられたと思うけど、相手の守備も良かった。スタッフの皆さんやチームメート、サポーターの方など色々な方が応援してサポートしてくれるのを感じたうえで、ピッチの上で表現したい。勝つことで恩返しできると思う」と話した。
また、狩野監督は「相手の狙いも含め分かっていたし、重要な一戦で勝ち点3を取って1位通過。前半なかなか点が取れない中でもいい時間帯に取れた。ここからが1つ大きな勝負になると思う。コンディションを整えて、さらにギアを上げられるように」と話した。
3試合で13得点1失点の成績を残した日本について、FIFA公式サイトは「グループリーグをパーフェクト通過」として、「終始、素晴らしいサッカーを披露。絶妙な連係プレーと技術力が前半から発揮された」と称賛していた。(FOOTBALL ZONE編集部)