照ノ富士(C)日刊ゲンダイ

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 誰が2番目に強いのか? それを決める大相撲9月場所が8日に初日を迎える。

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 近年の大相撲は横綱照ノ富士の1強。横綱が好調なら優勝はほぼ決まりで、不調や不在なら誰が勝つかわからない。照ノ富士は先場所10度目の優勝を果たしたものの、現在は糖尿病の影響で相撲が取れない状況。案の定、8日に休場が発表された。

こうなると、果たして誰が勝つやら。

 普通に考えれば横綱に継ぐ番付次点の大関だが、琴桜は場所前の稽古で左足首を負傷。豊昇龍は好調かどうかもその日の相撲を見なければわからない気まぐれな力士なので、予測は不可能だ。

「注目は関脇の2人、大の里(24)と霧島(24)です」と、角界OBがこう話す。

「大の里は先場所、右四つ対策を取られて苦戦し、9勝6敗。入門後、初めて壁にぶち当たった。出稽古には行かず、巡業でもそれほど目立ってはいなかったが、彼は本番で力を発揮するタイプ。果たして右四つ対策への打開策は編み出せたのか、それともまだ苦戦しそうなのか。5月場所で初優勝したように、純粋な実力だけなら角界随一。優勝候補に上がる」

 霧島は5月場所で大関から陥落。2ケタ勝利なら元の地位に復帰できる先場所も8勝止まりだったが……。

「以前、負傷した首のケガの回復具合も順調で、何より再び挑戦者の立場になったことが大きい。大関昇進後はケガに加えて、『地位に相応しい相撲を取らなければ』と思っていたフシがあり、かつてのような積極性が鳴りを潜めていた。本人は『大関とりに1から挑戦し直す』という新たな目標に向けて意気込んでおり、成長のきっかけになるかもしれない。もともと地力はある力士ですからね」(前出のOB)

 賜杯争いは熾烈を極めそうな雲行きだ。

  ◇  ◇  ◇

 照ノ富士の体はとっくのとうに限界を迎えているが、しばらくは土俵に立ち続けなくてはいけない複雑な事情がある。「まだ引退できない理由」とはなにか。いったいどんな事情を抱えているのか。

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