派手髪にしたら「街中でもおじに絡まれない」→「ナンパ男」「痴漢」避け実感 「単純にかわいい」「男受け悪いよって」
「髪色を赤にしたら職場のインスタにあげる用のモデル写真撮られなくなったから、それを察した女性社員が軒並み派手髪になったことある。街中でもおじに絡まれなくなるしHAPPY」
今回の投稿には「防衛手段にもなるんか、てか単純にかわいい」「現実はこうなのに、派手髪と派手ネイルって男受け悪いよ、みたいなこと言ってる男性見ると苦笑い」「派手髪にするとおじさんに絡まれなくなるのは本当」と納得する声も。
金髪や赤、ブルー、グリーンなどさまざまなカラーの髪の人が増えている今、社会人のナカハラさん(@_ttru_)も派手な髪色を楽しむ女性。ヘアカラーをしてから「いいことしかない!」と話す、その真相を教えてもらいました。
後に続け、とばかりに女性社員の髪色がチェンジ
以前は、髪の毛の一部に色を着けるインナーカラーをしていたナカハラさん。「黒髪にしていた頃と比べて街中で声をかけられることが減ってきたなと感じるようになってきて。社内で髪色の規定もなかったため、“見た目もかわいいし、せっかくだから全髪の毛で派手髪にするか!”と思ったんです」と、髪の毛をすべて鮮やかなレッドに。
出社したところ、好意的な反応が多かったそうで、「私もやってみたい!」と声をかけてくる女性社員も。普段あまり言葉を交わす機会のない社内の人と会話するきっかけにもなりました。
「規定がないこともありますし、弊社は男女ともにほとんどが同年代ということも好意的に受けとめられた理由だと思います。性別や役職でそこまでリアクションに差はなかったです。インスタ撮影を担当している方に伝え聞いたところでは、代表が“あんなに派手な髪だとさすがにインスタには載せられないかなぁ”と言っていたそうですが、面と向かって難色を示されることもありませんでした」。
代表の心中を察してか否か、派手髪にする女性社員が増えた時期もあったそうです。
ぶつかり男やナンパまがいの対策にも!
派手髪にした結果、さらにうれしいことがナカハラさんの身辺にありました。「黒髪だった頃は、繁華街のような場所に行くと痴漢されたり、連絡先を聞かれたり、と気分を害されることが多々あったんです。わざとぶつかってこられるなど、なめられてるな、と感じる態度を取られることも。ところが、派手髪にしてからはそういうことがほとんどなくなりました!」。
ぶつかってくるどころか、髪色を見て、あからさまに避けられることもあると話します。以前は頻繁に道を訊ねられていましたが、それも激減。「派手な髪をした見ず知らずの私に、近寄ってくる人がいなくなりました。笑」。
「ロレアル パリ」と「イプソス株式会社」による国際調査によると、ストリートハラスメント(公共の場において面識のない相手から、付きまとい、声掛け、嫌がらせなどをおこなわれること)の被害にあった女性は世界中で約75%。またその理由については52%もが、女性の態度・被害・外見に原因があったのではないかと答えているそう。
そんな考えに対して、「ロレアル パリ」のグローバルプレジデント、デルフィーヌ ヴィグール オバスは「『あなたのせいではない』。服装でもメイクのせいでもありません。そして、それを毎日忘れてはいけません」とメッセージを発信。また、今回のように、髪の色を変えないと被害が少なくならないといった現実にも目を向ける必要性があります。
髪の色を変えると、思わぬ効果も!?
ホーユー株式会社の調査(※1)によると「ヘアカラーをする前と後を比べて、あなたのお気持ちに変化はありますか」 という質問に対して、約8割が「ある」と回答。「自分の外見への満足度」だけでなく、「外出への意欲」「人と会うことへの意欲」も高くなるという結果が出ています。
そんななかで髪色規定のある企業は約74%と、なかなか髪色を自由にできない現状を調査(※2)した「ロレアル プロフェッショナル」は、2023年に「髪色自由化プロジェクト」を発足し、自由な髪色で働くことのできる自由な社会の実現を後押し。アドビ、ジョンソンデジタルジャパン、パルコ、プラザ(PLAZA)、MIXIなどの企業が参加しています。
そのうちのひとつ、PLAZAのスタッフ190人に調査したところ「職場満足度が向上したスタッフは76%」という結果に。また店舗スタッフ採用者の64%が、採用活動に「良い影響があった」と答え、「髪色が自由だから応募した」という声もあったのだそう。
ほかにも2021年には「スターバックス」、2022年に「ドン・キホーテ」(国内グループ会社の管理部門は2023年)、2023年にスーパーマーケット「ベルク」が髪色を自由化し、髪色のルールを緩和する企業も増加傾向となっています。
また、保育所運営を行う「さくらさくみらい」も2023年に規定を同様に撤廃。職員と保護者に対して調査したところ、80%以上の職員が自由化に賛成。保護者も70%以上が「良いルール改定だと思う」と回答し、「清潔感があればどんな髪色でも良い」「その人の個性を活かしてどんどん取り入れるべき」「髪の毛の色が保育観に影響するとは思えません。多いにおしゃれを楽しむべき」という声もありました。
◇ ◇
ナカハラさんは、「自分の髪を傷めるので、日々のケアは大切です。今まで好んで着ていた服装も合わなくなって、髪色に合わせた服を買い直すことも必要になりました」と言いますが、それでも派手髪に大賛成。
「私ってこういう髪色、メイク、服装も似合うんだ、と新しい発見がありましたし、私個人としては本当にいい意味でのイメージチェンジになったな、と思います」。
自分の好きな髪色にして、ストレスなく振る舞えたり、新しい自分に出会えたり。そんな人が増えるといいですね。
(※1)ホーユー株式会社による「あなたに 関するアンケート」(インターネット リサーチ)
調査サンプル:全国 20〜69歳の女性 計884名
調査期間:2023年10月27日〜 30日
調査委託先:株式会社マクロミル
(※2)ロレアル プロフェッショナルによる髪色規定に関する調査
■8業種調査(インターネット調査)
調査エリア:全国
調査対象者:23歳〜49歳 女性
回収サンプルサイズ:750サンプルサイズ
調査期間:2023年3月6日〜3月10日
調査実施機関:楽天インサイト株式会社
■人事担当者調査(インターネット調査)
調査エリア:全国
調査対象者:23歳〜60歳 男女
回収サンプルサイズ:200サンプルサイズ
調査期間:2023年2月16日〜2月17日
調査実施機関:楽天インサイト株式会社
(※3)さくらさくみらい職員向け、ご利用者様向けアンケート
■職員アンケート(Googleフォーム)
調査期間:2023年8月18日〜8月29日
回答対象者:さくらさくみらい 園勤務者
回答数:1,042
■保護者アンケート(Googleフォーム)
調査期間:2023年9月28日〜10月14日
回答対象者:さくらさくみらい 利用者(保護者)
回答数:1,663
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・宮前 晶子)