日本経済新聞社

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「堕胎したと語っており、悩んでいた」

 8月26日、日本経済新聞社の記者である花澤葵容疑者(33)が、他の報道機関に所属する30代の男性記者・A氏に「会いたい」などのメッセージを執拗(しつよう)に送ったとして、ストーカー規制法違反の容疑で逮捕された。事件の背景を追うと、被害者とされているA記者にも非があるという声が多いことが分かった。

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 事件の背景を知る社会部記者によれば、

ストーカー被害に遭ったのは、花澤容疑者よりも6歳上で他の大手紙の経済部に所属している、A記者です。彼には妻と3人の子どもがいるのですが、独身の花澤容疑者と不倫関係にあったと、広くうわさされてきました。今回の事件は、彼が向き合うべき責任から逃げたことで起きてしまった、とみられているのです」

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 その責任とは、

「花澤容疑者が周囲に堕胎したと語っており、悩んでいたことです。もちろん、警察も事件の背景にあった彼女のこの悩みは把握しており、事実関係を疑ってはいないようです。報道関係者の間では今、彼女ばかりが社会的制裁を受けている状況はフェアじゃない、A記者もマズいんじゃないか、という声が上がっています」(同)

「男性関係のトラブルが絶えなかった」

 花澤容疑者は東京都足立区出身。外国籍の父と日本人の母との間に生まれ、フェリス女学院大学を卒業した後、2015年に毎日新聞社に入社した。

「現在、彼女は日経新聞の社員ですが、それは転職を果たしたからで、昨年8月までは毎日新聞で記者を務めていました。振り出しは京都支局で、次に愛媛県の松山支局に配属され、入社6年目の20年春に晴れて東京の政治部まで上がってきたのです。支局時代の働きが評価され、比較的早い段階で精鋭が集う部署に配属されたわけですが、当時から男性関係のトラブルが絶えませんでした」(関西方面の報道関係者)

 これまでに勤務した支局でも、A記者とは別の既婚男性との関係が問題視されたこともあるという。が、彼女の知人はこうかばう。

「私が知る限り、花澤さんは決して不特定多数の男性に甘えるような態度を見せるタイプではありませんでした。仕事ぶりも真面目だった。ただし、恋愛依存症的なところがあり、ついダメな男性に引っかかってしまうのです」

DVを警察に相談したとの話も

 前出の社会部記者が言うには、

「花澤容疑者はA記者の妻に対して、通信機器を用いてメッセージを送信したことがあったそうです」

 まさにドロ沼の不倫というわけだが、別の社会部記者はこう証言する。

「彼女がAさんからDVを受けて警察に相談したことがある、という話も出ています。その一方で、彼は今回の事件が表面化するまで、(経済部への異動前に所属していた)政治部に戻る気満々でした。自分のキャリアばかり気にしているようで、人としてどうかと思いました。花澤さんが64回送ったとされるメッセージの中に、“お願いだから一緒に背負ってくれないかな”“死にたい”と悲痛な叫びが残されていたことを、どう思っていたのでしょうか」

 9月5日発売の「週刊新潮」では、花澤容疑者とA記者の詳しい来歴などを併せて報じている。

「週刊新潮」2024年9月12日号 掲載