「普通はNG案件」山田邦子が指摘した…やす子の日テレ『24時間テレビ』マラソンの“問題点”

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《普通はNG案件だと思う》

8月31日〜9月1日に日本テレビ系の恒例番組『24時間テレビ47』が放送された。チャリティーマラソンのランナーを務めたのはお笑いタレントのやす子。その姿を見て、冒頭の言葉をこぼしたのはお笑い界の“重鎮”山田邦子だ。

山田は『日刊ゲンダイDIGITAL』が1日に報じた

《もはや「苦行」、「回数ごまかせる」の指摘も…24時間テレビやす子マラソン」強行に視聴者ドン引き》

に対し、オーサーコメントを寄せた。そこには

《沿道の景色や『がんばれー』の声もない……途中の面白いじりもない………つらい。頼まれた仕事は断らない鉄の心がなければ、普通は本人だけでなく、所属事務所もNG案件だと思う。衣装も何か考えて欲しかった。やすこ、あんたは偉い!!》

とあった。

注意しなければならないのは、山田が書いたであろう31日時点でやす子は横浜・日産スタジアムの400mトラックを周回中であり、翌1日にはスタジアムを飛び出し、東京・両国国技館を目指したことだ。したがって、コメントは周回コースだけで判断した山田の“早合点”とも言えるが、

「途中の面白いいじりもない」

「衣装も何か考えて欲しかった」

はうなずける部分も多い。実際、山田のコメントには6000を超える“参考になった”マークが表示されている。ちなみにその後、山田は別のやす子に関する記事に対して、

《訂正。やすこちゃんは雨の中、沿道にも出ましたね。少し声援ももらって元気付けられたようでした》

とコメントしている。

「スタート時には、事務所先輩のハリウッドザコシショウなどの芸人仲間が駆け付け、しばらく伴走していました。その後も、次々とゲストがやす子さんの元を訪れ、一緒に走っていましたが、お笑い要素は皆無。番組の特色、やす子さんのキャラクターもあって、何となくのイジリづらさを感じましたね」(スポーツ紙芸能担当記者)

やす子の衣装も「もう少し何とかならないか」という指摘が相次いだ。

胸元の開いた黒のトレーニングウエアの上に白のTシャツを着用。上に白を合わせた時点で、黒のウエアは丸見えで、“だらしなさ”を訴える視聴者も多かった。これには前出芸能記者も

「なぜ黄色のチャリティーTシャツを着なかったのか……」

と首をかしげるばかりだ。

ともあれ、やす子は1日の午後8時すぎに両国国技館にゴール。今年は定番曲のZARD『負けないで』が流されず、会場にいたYOSHIKIと高校生の演奏によるX JAPANの『紅』や、坂本九さんの名曲『明日があるさ』、最後に『サライ』が歌われた。

ゴールしたやす子は、児童養護施設への募金結果が「4億3801万4800円」とわかり

「みなさんありがとうございます」

と歓喜。使い道について聞かれ

自転車や図書券が欲しいと言ってる子たちがたくさんいたので、配りたい」

と涙ぐみながら言葉をつむいだ。やす子は貧しい家庭環境で育ち、高校時代は児童養護施設に通っていた。

「台風10号の影響を考慮し、局内ではマラソンの中止論も上がりました。しかし、やす子さんが『どうしても走りたい』という強い決意を持っていた。日産スタジアムを出て、国技館を目指したのはギリギリの判断。最後まで異例ずくめのマラソンとなりました」(日テレ関係者)

同番組終盤の平均世帯視聴率は19.7%、瞬間最高視聴率は午後8時45分の25.4%だった(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。全国的な天候不順で在宅の人が多かったとはいえ、前年の瞬間最高が24.8%だったことを考えると「大健闘」と言えるのではないか。

「これでやす子さんは芸人という枠を飛び越え、国民的好感度タレントになったと思います。言い方は悪いですが、フワちゃんとの暴言騒動を経て、今回のマラソンで“総仕上げ”といったイメージ。今後は事務所が好感度を損なわないよう、仕事を選んでいくでしょうね」(前出・スポーツ紙記者)

冒頭の山田が指摘した「頼まれた仕事は断らない鉄の心」はひとまず封印となりそうだ――。