世界のBTSファンの間で”韓国不買運動”が拡散?=韓国ネットには賛否の声
2024年8月26日、韓国・国民日報は、人気グループ「BTS(防弾少年団)」の海外ファンたちが「韓国がSUGA(本名ミン・ユンギ、31)を冷遇している」として韓国不買運動を始めていると伝えた。
記事によると、X(旧Twitter)などSNS上には「KoreanMediaCorrupt(韓国メディア腐敗)」「KoreanPoliceCorrupt(韓国警察腐敗)」「BoycottingKoreanTourism(韓国旅行不買)などのタグを付けた投稿が相次いでおり、泥酔状態で電動スクーターを運転したSUGAに対する韓国メディアや警察の対応について「やり過ぎだ」と指摘している。「BTSを除く全ての韓国製品、コンテンツの消費を拒否しよう。私たちファン(ARMY)は韓国の人口よりも多いから」「メンバー全員が除隊になる来年6月に韓国に行く計画だったけど、取りやめた。今後もコンサートは韓国以外の国に見に行くつもりだ」などのポストが見られるという。
SUGAの飲酒運転とその後の釈明を受け、韓国国内ではSUGAの脱退を求める声が上がっているが、海外ではSUGAを擁護する雰囲気だという。これが17日のJTBCの誤報以降に激化し、「韓国不買」へとつながった。JTBCは「飲酒運転をしているSUGAの姿だ」という防犯カメラの映像を公開したが、別人だったことが確認されている。海外ファンは「韓国メディアによる魔女狩りだ」と批判している。
また、一部の海外メディアもSUGA関連の過熱報道を指摘している。フランスの週刊誌「PARIS MATCH」は22日、「SUGAは数週間にわたり過熱報道の標的になっている」「記者はなぜここまで執拗(しつよう)なのか理解に苦しむ」と、SUGAが飲酒運転を認め謝罪した後も厳しい批判が続いていることを懸念する記事を出している。
この記事に、韓国のネットユーザーからは賛否さまざまなコメントが寄せられている。海外ファンへの反対意見は「飲酒運転を見逃してやれというのか?」「殺人を犯してもかばいそうだな」「そんなことを言うファンは韓国に来なくていいよ」「ファンの気持ちは分かるけど、『郷に入っては郷に従え』だ。SUGAだからといって許していたら法の公平性が失われてしまう」など。
一方、海外ファンへの賛成意見は「メディアは他にすることないのか。ほどほどにしてもらいたい。過熱報道で惜しい人が逝ってしまう出来事があったばかりじゃないか」「処罰するなと言ってるんじゃなく、そこまでたたくほどの罪なのかということだよ。道路交通法違反で罰金を払えばおしまいのはず。なのに脱退を求めるなんて、どうかしてる」などとなっている。(翻訳・編集/麻江)