インバウンドの期待と中国系エアラインでお得に世界へ。50周年目の「日中航空路」開設に至った背景
◆50周年から共に歩む未来
日中航空路開設50周年という節目は、過去を振り返りつつ、未来を見据える良い機会である。現在の両国関係は決して友好的とは言えない。しかし、国同士の政策の違いはあるものの、民間交流は継続していく必要があることは言うまでもない。日中両国の関係をさらに強化し、観光交流を促進することで、6000万人のインバウンド観光客達成という目標に近づくことができるであろう。
中国国際航空では、マドリード、パリ、フランクフルトなどが往復11万円台で出ている。中国東方航空は、ローマ、イスタンブールが8万円台で、中国南方航空は、シドニー、メルボルン、ブリスベンを宣伝しており、欧州・中東・日系各社と比較してかなり安く利用することが出来る。
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日中両国のさらなる協力と交流が、両国の経済発展と文化理解を深める鍵となる。50年という歴史を土台に、これからの50年も、両国が共に歩む未来を築いていくことを願ってやまない。
<TEXT/北島幸司>
【北島幸司】
航空会社勤務歴を活かし、雑誌やWEBメディアで航空や旅に関する連載コラムを執筆する航空ジャーナリスト。YouTube チャンネル「そらオヤジ組」のほか、ブログ「Avian Wing」も更新中。大阪府出身で航空ジャーナリスト協会に所属する。Facebook avian.wing instagram@kitajimaavianwing