ADHDを持つ8歳から17歳までの子どもの注意機能を改善できる初のFDA認可ゲーム「EndeavorRx」
8歳から17歳までの子どもを対象としたADHDの「治療法」として認められたゲーム「EndeavorRx」が公開されています。デモ版を通じ、どのようなゲームなのかを確認できます。
EndeavorRx® - ADHD Video Game Treatment for Kids | FDA-authorized
https://www.endeavorrx.com/
EndeavorRxは、自動的に前進する乗り物を左右に動かしてアイテムを取り、障害物をよけ、さらに決まった条件の下で画面をタップすることも要求されるスマートフォン向けアクションゲームです。
そんな「EndeavorRx」の動画は以下。
ADHDの子ども向けに作られた「治療法」としてのスマートフォンゲーム「EndeavorRx」レビュー - YouTube
ゲームのタイトル画面では、処方箋を持っているかどうか、デモ版を遊ぶかどうかを尋ねられます。今回はデモ版を遊びます。
早速謎の生物が登場してゲームの説明を始めます。「このゲームは治療の一環として」といった言葉は一切出てこず、「見たこともない宇宙の世界を探検しよう!」などと明るい口調でストーリーが紹介されます。
続いてチュートリアルが始まります。最初は、画面上に「赤い生きもの」が現れたら画面をタップするよう促されました。
何回か練習をします。赤い生きものが現れたら、画面のどこでもいいのでタップ。黄色い生きものや青い生きものも現れますが、この場合はタップせず無視します。
今度はスマートフォンを傾けて乗り物を動かすよう促されます。
自動で前進する乗り物を左右に動かし、紫色のアイテムを集めていきます。
今度は、生きもののタップと乗り物の操作を同時に行うよう求められます。
ここから30秒ほど、同時操作を継続します。紫色のアイテムを集めれば集めるほど乗り物が加速していき、さらに生きものの動きも素早くなってきて難度が上昇します。
しばらくプレイした後に「キャリブレーション」が始まりました。これまでのスコアを基に難易度調整が行われている模様。
そこからさらに30秒ほどゲームが続き、フィニッシュラインを踏むとゲームが終了しました。
デモ版なのでスコア計算等はなく、本編の紹介ページが表示された後にタイトル画面に戻されました。
本編ではスコアが毎日記録され、監督者たる医療従事者に共有されるようになっています。事前の研究では、4週間にわたりEndeavorRxをプレイした子どもに、注意機能等の改善が見られたとのことです。